誰だよ?!
韓国版「アバウトタイム」とか言った奴!
ぜんっぜん違うじゃねえか!
(注:私は「アバウト・タイム」の考え方そのものがおかしいと思ってます)
超いい話じゃん!!
だから「あなた、そこにいてくれますか?」だったんだ・・・(原題も一緒)
すげえいいタイトル!
ホン・ジヨン作品は「キッチン」「結婚前夜 マリッジブルー」に続き3作目。
普段駄作メーカーだなんだチュ・ジフンをディスってる私ですが、この2作結構いいよねw
2作ともあーイケメンが出てて若い子が見るような軽いラブコメっしょ!というツラをしていますが、実は結構大人向けの話でして。
しかしチョーいい!って感じでもなくて、いつも予想してたよりいいじゃん!くらいに思ってたんですが、今作、断然いいですね。
確実に一個頭抜けてます。
この監督の共通するテーマはもう明確で。
葛藤、なんですよ。
「キッチン」では優しい夫と出会ったばかりの飄々としたシェフの板挟み。
「結婚前夜」でも似たようなもんですね。婚約者と偶然出会ったこれまたチュ・ジフンとの板挟み。
しかし今回はいきなりガッと踏み込んでますよ。
今、最愛の人か、将来できる娘か。
若い頃と年取った時にはこの価値観が全く違うわけですよ。
結構シビアなとこつくなぁ。
タイムスリップものです。
キム・ユンソク演じるめちゃ成功してる小児外科医がある日カンボジアのおっさんから願いが叶う薬を10個もらう。
それを飲んで眠ると、自身が研修医で釜山に住んでいた時、ソウルに住むイルカ調教師の彼女と遠距離恋愛をしていた若くてイメケンでラブラブな時にタイムスリップ。
なぜなら、彼女に一目会いたかったから。
あの、タイムスリップの後遺症で鼻血が出るって設定確か「アバウトタイム」にもありましたよね?
その出る血の量がハンパじゃねえのw韓国映画らしいブシャー!って感じに正直笑ったー!
キム・ユンソクの若い頃を「ソーシャル・フォビア」のイケメン、ピョン・ヨハンが演じます。
ちょっと後半「セシボン」みたいな展開になるので、あっちではチョンウさんでしたよね?
なんだろう・・・キム・ユンソクの若い頃を演じる俳優の幅広さw
まーた彼女も超可愛いんだ!
なにあのスタイルのいい人!と思ったw
衣装や髪型で1985年感を出してましたが中途半端でしたw
30年の文明さで驚かせる!とかもあってよかったかも。
でもあの公衆電話置いたの?!とか海雲台の景色を全く変えちゃうとことか(あれ海雲台でした?違うように見えたんだけど・・・)やっぱその辺の細かさはさすが韓国映画というかそもそもの下地が出来てる。
そしてタイムスリップによって過去に手が加わることで現在も変わってしまう、というところが結構細かくて練られてる。
ここ凄い腕上げだな、と思いました。ものすっごい描写が細かい。
そしてそのシビアな選択で板挟み苦しむ若いピョン・ヨハンとそうしなきゃ未来が変わる!と諭し、ある提案を持ちかけるキム・ユンソク。
なるほど!っと思ったけどそう簡単にいくもんか?とも思ったw
そして未来のキム・ユンソクならではの見せ場も若いピョン・ヨハンならではの行動原理も用意されてるしやっぱりすごくいい話だった。
タイムスリップものとしても整理されててとてもわかりやすいし、そうくるかー!と泣いちゃいました。
しかしなぁ・・・ラストのもう一展開は蛇足でしたねぇ・・・。
親友のキム・サンホアジョシを使いたいのはわかるんだけど、ここまでしなくてよくない?
いいじゃん「ユーモアのある未来の俺」で終わって。
そこはシビアに行こうよ。
ここまでいい感じにならなくていいと思ったけど、まぁハートフルにしたいのもわかる、といった感じ。
後、サンホアジョシが現代パートで「アッサラピア〜」(アッサー!(ラッキー!)の発展語。ラッキィイ!!)みたいな?)を使ってて、若者言葉をこんなおじさんが?と思ったし、釜山の人だから?と思いながら見てました。