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夜明けの祈りのskm818のネタバレレビュー・内容・結末

夜明けの祈り(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦終結後、ソ連兵にレイプされて妊娠した修道女たちと彼女たちを診察するフランス赤十字の医師。赤十字って誰でも分け隔てなくたすけるのかと思ったら、縄張りがあるのか? それとも赤十字ではないのかな。
状況によるのかもしれんが、マチルドの属する組織はポーランド国内に残っていたフランス人の治療であって、他はどうでもいいといったスタンス。当然マチルドが修道女のサポートに行くのは規則違反。実際何度も睡眠不足で遅刻したり無断欠勤したりということに。上司は元右翼とか。
で、危険を冒して修道院に通い(パトロール中のソ連兵にレイプされる危険と解雇される危険)、肌を他人に見せないなどの修道女の戒律にも悩まされつつ、修道女たちのお産をサポートしたものの、生まれた子どもは院長がソッコー道端に捨てて殺していたという戦慄の展開。まー多分そんなことだろうとは思っていた。そんな簡単に親戚が引き取ってくれたり養子先が見つかるとは思えない。
実話ベースにありがちの、その後どうなったかを説明する字幕がないので、その後院長がどうなったのか、修道院がどうなったのか、マチルドがどうなったのかわからんのですが、あの院長、法の裁きは受けなくても、数ヶ月後には梅毒でジ・エンドってとこだろう。修道女たちに戒律を守らせているお前がいちばん神から遠いではないか。
なんでマチルドが考えつくまで誰も赤ちゃんを自分たちで育てようとか孤児を助けようとか思わなかったんかしら。今までのやり方を変えるのは難しいからなあ。赤ん坊ができたことを知られると末代までの恥さらしみたいな思想がいちばんの問題なんだとは思いますが…
そして赤ちゃん産んだ途端に吹っ切れて、赤ちゃん置いて自由がどうとかって修道女辞めてしまうイレナさん人格変わりすぎや… 
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