このレビューはネタバレを含みます
見応えはあるけど味がしない…
「誰も本当のことを言わない」
「誰が人を裁くんですか？」
「本当のことには興味がないかな？」
意味深なセリフの連続でドキッとさせられたが、ドキッとさせられただけで終わった。
善悪付け難いそれに対しての「考えさせられる」作品ではなく、あれは一体何だったんだ…？と単純に疑問形が多くて考えさせられた。
演出がくどいのもあってただでさえ曖昧な表現がより入って来なくて曖昧を楽しむことも少し難しかったかな…雪合戦とかガラスに重なる顔とか三者が頬を拭う仕草とか。
ま、現実はこれぐらい曖昧で本当のことが分からないままだったりするのだろうけど。
この作品の骨格自体にはあまり魅力がなくて、この作品の設定に則って演技合戦を繰り広げる役者自体が作品の魅力だった。
福山雅治はいつもの福山雅治だけど、良い役者たちに翻弄される役柄としては邪魔にならない立ち位置で調度良かった気がする。
「三度目の殺人」って何…？
