これは私がちゃんと理解できてないという事なんだろうけれど、いまいち「こういう事か」という芯がつかめなかった。
例えば二転三転する供述に翻弄される面白さとか、裁判というもののあやふやさに対する不信感、弁護士のやり口に対する裏側を見た感じ、結局真実が分からないモヤモヤ感など、いろんな感想は抱くけれど、それをそのままこの映画を観た感想として消化できないという感じ。「ああこういうモヤモヤを楽しむ映画なんだな」とも言い切れないような、見た手ごたえがないというのかな。
結局「私が理解できてないということなんだろう…」という不満、物足りなさを感じてしまう。
もしかすると役所広司の存在感に対して福山雅治が表情に乏しく、彼の気持ちやその変化も分かりづらい部分があるようにも思った。
もしそういう消化不良なところも含めて楽しむ映画だと言われると、あまり私と相性が良くない映画だと思った。
