このレビューはネタバレを含みます
IMAX3D2連発
チャイナマネーに露骨に媚びてる映画を久々に観た。いつもサラッと出るだけのビンビン姐さんがヒロイン。出まくってる。よく見ると思った程には華が無い。とは言え、「ちょっとだけ」のポーズが好印象だったりして、ちゃっかり感情移入出来た。
ジェイソン ステイサムは、スタローンやシュワルツェネッガーの正統後継者としての立ち位置がブレ無い。どの作品でもステイサム。どの作品でも死ぬ気がしない。そして死なない(笑)
ドラマ「ヒーローズ」のマシ オカは懐かしい。相変わらず日本人役なのも嬉しい。
ルビー ローズは、幾ら何でも痩せ過ぎでは無いか。あれでは「カッコいい！」では無く、「ちゃんとご飯食べてるの？」と何故か母親目線で心配になる。
ステイサムの別れた奥さん役の人、案外気に入った。登場シーンが少ないのが残念。
さて、肝心のストーリーだが、驚く程に大味。これはステイサム味なのかチャイナ味なのか。馬鹿デカイサメに襲われ、倒す。ジャンル的に、その単純さは必然。何がいけないかと言えば、サメの生態の描き方と、サメへの対処。
まず第1に、何でもかんでも襲うサメはいないと言う事。サメが人を襲う場合、食べるのが目的では無いと言う説もある。その証拠に脚に噛み付かれただけで助かった人が多いとか何とか。納得。食べるなら胴体、もしくは丸呑みだ。ところが、このメガロドンは何でも丸呑み。つまり捕食だ。普通、生き物は腹が減っていないと食べない。体がデカいとは言え食い過ぎである。潜水艇や船、海底通路、何でも食べようとしている。サメは、そこまで馬鹿では無い。
序盤で、ライトに反応してサメが襲って来る事が判明するが、その後の作戦でライトを消す事は一度も無い。いや、やろうとした時に限って機械が壊れている定番シーンもあった。
潜水艇を破壊出来る異常なヤツ相手なのに、普通のシャークケースで「大丈夫」と言い切るビンビン。しかもライト付き。
基本、身１つで戦おうとするクセが謎。25メートルぐらいの相手に射程30メートルの水中銃で立ち向かう暴挙。サメに襲われた潜水艇を助けに素潜りで助けに行く蛮勇。
潜水艇で横っ腹をエグってから、頭にナイフを突き立て、モリで目玉を貫いて退治。
これはもう、神話の英雄と同格。
死んだメグさんを無数のサメ達が食べるシーンは印象的。
