もじゃ

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのもじゃのレビュー・感想・評価

4.0
「この家、変な音がするわね」

死んだ夫が幽霊になった。彼はこの世に居続けるのか?

A24作品だからなのか、不思議な映画。序盤から映像を淡々と映したり、長回しだったり。何よりゴーストの見た目としてシーツのお化けにしたのはとても大胆。
死んだ人が幽霊になってジッと見守ってるのに対して、残された人は新しい出会いや引越しで前に進む。幽霊を通して、何かが終わったなら受け入れて前に進まないと、と思わせてくれる。

主演の夫幽霊はケイシー・アフレック…なんだろうけど、ほとんどの時間シーツ被ってるからわからん(笑)
妻はルーニー・マーラ。美しくて、見てると何故か不安にさせる顔な気がする。こっちが主役で立ち直っていくストーリーかと思ったら違った。キッチンに寄りかかってパイを食べ続ける所が良かった。妙に長いシーンだけれど、夫の死の直後の異常が表されていた。

夫婦2人の穏やかな幸せ描写と唐突な死を見せる序盤。ターニングポイントは幽霊が電灯をパカパカできるようになった所。自宅を見守ったりポルターガイスト現象をやっちゃう中盤。結末は示唆的だけれど、同解釈したらいいんだろう。

幽霊としての演技は難しかっただろうな、っていう作品。
もじゃ

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