8月6日は広島に原子爆弾が投下された日です。
たまたま8月7日の深夜にこの映画が放送されるのを知りました。どういう作品か知らなかったので、filmarksで調べてみました。『灯籠流し』を探したらスコアが高かったので軽い気持ちで録画をしました。
中々観られなくてやっと今日観ることができました。
皆さんはオバマ大統領が広島を訪問されて平和公園で演説をされたのを覚えてらっしゃるでしょうか?
この時、オバマ大統領が男性とハグされたのを見られましたか?森さんはオバマ大統領とハグされた方です。
森さんは自ら被爆者でありながら、12人の米兵捕虜が被爆死された事を知り、米兵の身元を探してそのご遺族にその事を知らせる活動を40年以上続けてこられた方です。
普通なら、自ら被爆者だから原爆を投下した国の捕虜の事なんかどうでもいいと考えるかもしれないのに、森さんは自身の経験から米兵捕虜の家族も悲しんでいるだろうと想いこの活動をされたそうです。
被爆死した米兵捕虜のご遺族はこの事実を知らされていなかったそうです。ただ行方不明になったとだけ聞かされていたそうです。
だから森さんからご遺族へ手紙を送った事で事実を知ることができました。この映画では森さんから手紙を受け取り、広島へ行くことにした二人のご遺族も出ています。
お二人はノーランドさんの姪とラルフさんの甥になります。お二人は叔父さんがどのようにして捕虜になり被爆死したのかを知ります。ラルフさんの甥は叔父が落下傘で落ちた場所へ行ったり、平和記念式典に出席されたりしました。そして、森さんに感謝の言葉を仰ってました。
原爆投下をした国の人間を、人生の大半、被爆死した米兵捕虜の身元を探してご遺族に知らせる活動され続けた事に感謝されていました。
アメリカでは原爆投下は戦争を終わらせる為に仕方なくやったことになっています。
でも実は実験だった可能性が高いのです。広島にはウラン、長崎にはプルトニウムという違う原子爆弾を落としています。
これが事実なら何の罪もない何十万という人達の命をどう思っているのでしょうか。
映画の中では被爆によって酷い傷を負った人達も映っています。正直、目を覆いたくなるシーンでした。
森さんの活動は広島の人達にとっては理解しがたいものだったに違いありません。それでもご遺族にお知らせしたいという一心で活動されました。
森さんは被爆で亡くなられた名簿に12人の米兵捕虜の名前も記したいという思いもあったそうです。
国籍は関係ないと。
この活動を知ったアメリカの監督の目に留まって、この映画ができました。森さんの活動が闇に埋もれなくて良かったと思いました。被爆者の方々が減っていく中、監督も今伝えなければいけないと思って映画を作られたそうです。
素晴らしい映画を観ることが出来て良かったです。
この映画を沢山の人に観てもらいたいです。そして二度と戦争が起きないようにしてほしいと願いました。