あなぐらむ

陶酔妻・白濁に濡れた柔肌のあなぐらむのレビュー・感想・評価

陶酔妻・白濁に濡れた柔肌(2016年製作の映画)
2.8
高橋祐太脚本、国沢実監督コンビの医療SF(いやホラーか)ピンク。
患者に安部定されちゃった医師がちんこを移植したら精力絶倫、玉の輿狙いの妻も惚れ込むが、その持ち主に魂を乗っ取られて……とバカバカしい、しかしピンクでしか出来ない話をそつなくまとめた佳作。

ちんこの持主の情婦役で久々ピンク出演の星野あかりが、流石の演技力で支える。河原で切り取られたちんこを手に自慰するシーンは、なんかピンクらしい説得力の画。国沢演出はちんこ主観という離れ業撮影で目を奪う。地味な見た目なヒロイン美泉咲も、エア尺八を見せ奮闘。
デジタル撮影・編集の強みを活かして同じ画のリフレインを効果的に使っており、ちょっとインセプションっぽくもあった(褒めすぎ)。
美泉咲は真木今日子とユニット組んでた子らしい。真木今日子は国沢さんの「ワンダーエロス」のヒロインとなった。

打算で結婚した夫婦が、性によって愛情を得ていくというある意味「性愛」というピンク映画のド正面のテーマでもある訳で、「阿部定」から続く、好いた男ならモノまで欲しいという女の情念、これは今や男のファンタジーだろうけれど、それが極めて現代的なガジェットで描かれている。