Aya

ウーナ 13歳の欲動のAyaのレビュー・感想・評価

ウーナ 13歳の欲動(2016年製作の映画)
3.4
漠然とキャストが好きで見たらめさタイムリーな話だった・・・。

ルーニー・マーラは母親の心配をよそにある大型の倉庫へ出かけて行く。
そこでルイ、という男性を探すがそんな人はいない、と言われて写真を見せると「ピーター」と言われる。
そのピーターを演じるベン・メンデルスゾーンはいきなり現れた若く美しい女性ルーニー・マーラを見て固まり、誰にも話が聞こえない所に連れて行く。

実はルーニー・マーラは13歳の時、父の友人であったベン・メンデルスゾーンを愛し駆け落ちの約束までしていた。
しかし、歯車が狂い、彼を告発してベン・メンデルスゾーンは刑務所に入っていた。
それから会うことのなかった2人。
なぜルーニー・マーラは今になってベン・メンデルスゾーンに会いに来たのか・・・。

こいつが出てくると良くないことしか起こらない!という抜群の信頼感のベン・メンデルスゾーン。
最近はわりと役幅広がってますし、なんといっても50歳を目前にしてだんだんイケメンになってる!!イケオヤジですよふふ。

これ舞台はイギリスなのかな?右ハンドルだったし。
アメリカ、イギリス、カナダ合作映画でアメリカ人のルーニー・マーラとオーストラリア人のベン・メンデルスゾーンというちょっとややこしい布陣w

まー!
なんといっても今ハリウッドを騒がせているハーヴィー・ワインスタインのセクハラ疑惑から始まったハリウッドの性概念のクソさの影響をもろに受けたウッディ・アレンやロマン・ポランスキー。
どちらも10代の娘に手を出している。

そしてこの話も父親ほど歳の離れた男と13歳の少女。

ルーニー・マーラは13歳の時の裁判でベン・メンデルスゾーンに向かって言います。
「愛している!どうしていなくなったの?!」と。

しかし大人になってようやく探し出した最愛の人に向かって「あなたのせいで私はずっと苦しい。憎い!」と。
ベン・メンデルスゾーンは服役こそしたものの、名前も変えて新しく結婚もし順風満帆そうな生活を送っていそう。

それに対してルーニー・マーラはかなり刹那的なSEXを繰り返すようになっている。
この差に余計憤りを覚えるルーニー・マーラの行動がだんだんエスカレートしていくところがすごいドキドキする。
そしてこの大人同士になった2人のやりとりの間に差し込まれる13歳当時の恋愛模様。

ルーニー・マーラは怒りをぶちまけ、職場に押しかけて問いただすとか結構迷惑な女なんですよ。あのマークってイケメンの男の子とか超かわいそうじゃん。

でも彼女の抱えていたものをベン・メンデルスゾーンは知らなかった。
特になぜ裁判に至ったかの経緯がちょっとショッキングでしたね。

そして、あの時、ベン・メンデルスゾーンのとった行動も・・・。

徐々に明かされる当時の想い、そしてお互いに知らなかった事実。
この歯車がもっと上手く噛み合っていたら・・・いや、それもかなり問題ではあるんだけど!!

ロリコン、いわゆる小児性愛というところの線引きなのですが、個人的な意見として「性を意識していない人を性の対象にしてはいけない」と思っていて。
このルーニー・マーラは明らかに性を意識していない。
でも愛は意識している。
むむむ・・・。

そしてベン・メンデルスゾーンはただのロリコンなのが、本当に彼女を愛したのか・・・謎の残る話でしたが、終始ルーニー・マーラが痛々しく、でも可愛い!!

ほぼこの2人の会話劇で引っ張るとこもはなかなか手腕あるな!と思いました。
Aya

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