PANDADA

光州5・18のPANDADAのレビュー・感想・評価

光州5・18(2007年製作の映画)
4.0
朴正煕大統領暗殺後の韓国。民主化を求める学生達と全斗煥少将率いる軍部が激突し、全国に戒厳令が敷かれた。韓国南部の都市光州では学生に対し激しい暴行を加える軍に対し市民が憤りを感じ、立ち上がり、共に軍部と戦うことに。軍は徹底した弾圧を加えるが、市民達も武器庫を襲い、武装、市民軍を結成し、道庁に立て籠もる、、、といったストーリー。

1980年5月18日から27日までの10日間にあった実話です。

序盤はとてもゆるーい感じで始まり、ユーモラスに展開していきますが、中盤から一気に転換、加速します。
涙抜きでは観られぬ描写の数々。
というか、ここで涙を誘うために前半で多くの伏線が張られていたのだなぁと気づきます。

緊迫した展開を経て、ラストへ。

ラストがまた切ないですね。

花嫁姿のシヌ。彼女だけが笑っていない集合写真が暗示するものは。。。

主演のキム・サンギョン、良いですね。
序盤のコミカルな演技からのシリアスな変化は素晴らしい。
市民軍隊長役のアン・ソンギはさすがのシブさ。半端なくカッコいい。
その他のキャストもとても良いですね。

光州の悲劇を世に知らせ、後世に残すために作られた、傑作映画です。

ぜひご一観を。
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