幽霊や魔物と共存する鎌倉に住む作家の一色とそこへ嫁いできた亜紀子の物語。ある日、階段で転んで寿命よりも遥かに早く黄泉の国へと連れていかれてしまった亜紀子を連れ戻すため一色も追いかける。
当初はCGなどの雰囲気や鎌倉という土地柄から敬遠していたが、物語が進んでいくに連れてどんどん引き込まれていった。鎌倉に登場する魔物などのCGはいまいちだけど、中国をモデルにした黄泉の国の風景は結構好き。
無邪気でお人好しで一色のことを大好きな亜紀子がかわいかった。特別タイプなわけではないが高畑充希はこういう役がぴったりだと思う。
二人が出会った時に互いにこの人と結婚すると感じた理由も素敵。前世も妖怪も幽霊も信じてないけど、こういう恐ろしい対象ではなく愛おしい対象として捉える物語は温かくて良かった。ラストの宇多田ヒカルの歌も物語にマッチしている。
