ニトー

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走のニトーのレビュー・感想・評価

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楽しい映画、という意味では「ピーター・ラビット」と同じくらい笑いました。

登場人物が軒並み問題を抱えている人ばかりで、行動という行動が悪手になってどんどん事態が悪化していくコメディ映画なんですけど、あの車の撮影って結構危ないはず。下手なアクション映画よりもカーアクションがあるという、なんかこうバスター・キートンとかあの辺に先祖返りしている感すらある。あ、言い過ぎ?

マイケル・ベイのテンションで「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」風味というか。

いや本当に。ボウガンの矢が特に悪いことをしているわけではない人(やや語弊はありますが)の足に刺さったり、車内でゲロを吐く人がいたり、その辺を惜しげもなく見せてくるあたりは邦画では見られませんからね。そもそもあのカーチェイス撮るのも不可能でござんしょ。

フランス製の映画というとどうしてもアート寄りを想像しがちですが、こういうコメディ映画もコンスタントに撮れる裾野の広さがあるというのはうらやましい限りでございます。
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