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メアリーの総てのHKのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.4
原題は“Mary Shelley” あの『フランケンシュタイン』の原作者メアリー・シェリーです。
メアリーを演じるのはエル・ファニング。監督ハイファ・アル=マンスールはサウジアラビア出身の女流監督で本作が2作目だそうです。
怪奇小説の古典の著者の波乱の人生を描く・・・といっても映画で描かれるのはほぼ10代の後半のみ。
しかしこの10代後半の間に彼女は恋愛・不倫・駆落ち・出産を経験し、さらには子供を失くし、18歳のときには『フランケンシュタイン』を書いたというのだから確かに短い期間なのにすごい波乱です。

そして他の映画でも描かれている詩人バイロンたちとの交友や、伝説のディオダディ荘の一夜(皆で怪談を競作しようとバイロンが発案、その結果『フランケンシュタイン』『吸血鬼』が生まれるという有名なお話)にも触れられています。
しかしこの辺は思ったより薄味で、期待よりもサラリと描かれていたのがちょっと残念。

メアリーの父親は観たことあるぞと思ったらTV『ゲーム・オブ・スローン』のスタニス・バラシオン(スティーブン・ディレイン)、同じくアリア・スターク(メイジー・ウィリアムズ)も少しだけ出てました。
『フランケンシュタイン』の原作本も読んでみたくなりますね。
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