まりぃくりすてぃ

ハウス・ジャック・ビルトのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
3.6
言い訳ばっかりして生きてんじゃないよトリアー。あんたそれでも男? 弁解人生に弁解映画。


◆◆◆本作の失笑的弁解要素◆◆◆

❶ 水鳥の足ちょん切るシーン。あたしはもちろん腹立ったけど、、でも、本心からそれやりたかったんでしょ? キチガイならキチガイらしく、弁解ゼロで映画を見せ終わればいいんだよ。いちいち最終テロップで「当作品で動物は一切傷つけていません」。弁解するぐらいだったらチョン切り瞬間を撮らなきゃいいじゃん。あんたが水鳥の足ちょんであたしらをギョギョッとさせたかった。そしてちゃんと撮った。それだけでもういいんだよ。訊かれたら答えればいいだけのこと。いちいち予防線張ってんじゃないよ、腰抜け!

❷ 女性ばかりを殺す。そんなのは「第二話」時点で観客み~んな気になりだしてる。三話に入ってもまた女性殺しだ。それならそれで、そういう卑劣行為を徹底すりゃいいんだよ。いちいち途中で「君はつまるところ女性を見下してるんだ?」「いや、そうではない」云々の弁解会話を入れなくっていいよ。空疎な言葉で飾ったつもりでそんなのは言葉にさえなってない。ゴミを塗りたくったのと変わらない。女性ばかりを痛めつける映画で気が揉めるんなら(しかし、どうしても女殺しを重ねたいんなら)、後半にかけて女性からの反撃を適宜加えていって、例えば「殺されたけど、死ぬ前に敵の睾丸を一つ握りつぶして砕いた」「殺されたけど、二本指で敵の両目を突いて視力を大幅低下させてやった」「殺されたけど、首絞めの手指一本を全力で掴んでボキィーッと完全折りしてやった。皮膚一枚でつながっていてもその指は二度と元通りにならなかった」とかを加えていって、主人公は後半へ行けば行くほど傷だらけになっていって、最後の最後に地下世界で女性百人に切り裂かれて喰われちゃった、とかのカタルシスっぽ脚本を用意すれば、特に言い訳なんかはしなくてよかったわけじゃん。そもそも、女だって本気で戦えば男に勝つ場合いっぱいあるんだよ? 魅力的なキチガイのつもりで生きてる勘違いトリアー、あんたは『悪魔のいけにえ』を10000回観てキチガイ映画の作り方を勉強し直しな。ほんと頭悪いよ。

❸ ナチスドイツに心寄せてるくせに、その面でも言い訳100%。ヒットラーやムッソリーニやスターリンや毛の映像挟んでカンヌに今さらシッポ振って、卑屈だこと。もっと堂々と生きろ、キチガイなりに。殺人を描きたいなら自分の殺人に集中しろ。いちいち他者(大量殺人の責のある独裁者)たちを掲示しなくていいよ。あんたの願望や衝動はあんた個人の内で処理しな。映画人としての生き残りのためだけに勝手にヒットラーたちを使うな!

❹ 「強迫性障碍」「強迫性障碍」うるさいよ。弁解すんな。殺したきゃ次々殺していけばいいだけの話だ。「ぼくぁ神経質でね」「ちょっとまあ、細かいところが気になっちゃってね」程度を可愛らしく言わせておけば充分なのであって、バカでキチガイのくせに知ったかぶりで学術用語みたいなセリフを書くな。宇宙最高傑作映画『悪魔のいけにえ』のチェーンソー男たちが「ぼくぁ発達障碍かもしんなくてね」「ぼくぁ先天的に問題ある気質なんだ。今から重いもの持って追いかけるけど、あんまり怖がらないでね」とか一度でも言った? ほんと、そういうちゃんとした映画をまともに観て勉強しなよ。情けない。いったいどこで誰に人生教わってきたんだ? 親の顔が見たいよ。

❺ エンドの歌詞が最大の言い訳。ジャックを否定するぐらいなら、ジャックを主人公にしなきゃいい。


トリアー、あんたは数年前に「ヒットラーには共感できる部分もある。ユダヤ人犠牲者たちは気の毒だが、どうでもいいっちゃーどうでもいい。イスラエルがウザイ」みたいなこと言ってカンヌから締め出されたね? あんたのその発言、べつにどこもまちがってないじゃん? いったいカンヌのやつらの誰がヒットラーの真実(歴史のすべて)を知ってるっていうんだ? 現にイスラエルは人いっぱい殺してるじゃんか。フランスは核兵器なんていう悪魔兵器を棄てようとしないじゃんか。ヒットラーにだって人間的にいいとこいくつもあったに決まってんじゃん。人間なんだから! ヴェルサイユ条約と世界恐慌でドイツを追い詰めたのはいったいどこの誰たち? ヒットラーは、やりすぎた部分はいっぱいあるけど、卑怯ではない一人の立派な元軍人だよ。そんなの当ったり前じゃん。大脳があれば理解できることだ。カンヌのやつらのほうが狭量で専制的で自分勝手なだけじゃん。それをトリアー、あんたは「あれは冗談だった。でもまあ発言取り下げる気はない。発言の自由というものはある」とかゴニョゴニョゴニョゴニョ半端な弁解して、それでも男? 一切弁解せず「おれの発言は100%正しい! おれにガタガタ文句つけんな。カンヌのやつら、おれと素手で勝負するかっ!!!」と絶叫しつづけりゃいいじゃん。一生言いつづけな。あんたはどこもまちがってないんだから。あたしみたいなまともな人間が、心から保証してあげるよ。それを「冗談だった」とか、ふざけんな。腐敗カンヌになんかシッポ振ってどうすんの? バカバカしい。そうやってこれからも弁解弁解弁解で生きていくわけね?
せっかく撮影と演出が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の頃よりはちょっとは上手くなったんだから、心を入れ替えて、もっと魅力的なキチガイになりな。少しぐらいは応援してやるから。

さて、ヒットラーは、顔だけが嫌い。それだけがヒットラーの残念箇所だ。キモすぎる。原節子ファンだったヒットラーが日本のためにどんな悪いことした? 何もしてないじゃん。筋金入りの人種差別者で日本人を生涯「猿」呼ばわりしつづけたのは、英国のチャーチルだ。チャーチルは米国を唆して日米戦争を起こさせ、アメリカに助言しまくってついには「相手は猿だ。さっさと落とせ」と言って原爆を落とさせた。ヒットラーとチャーチル、どっちがマシな人間かなんて、日本人なら必ずわかること。ほんとこの世には “常識” に洗脳されやすい人が多すぎる。みんな、どんなことでも自分の頭で考える癖をつけたほうがいい。現代史をちゃんと勉強することよ。ヒットラーは顔だけが嫌い。ほんと嫌い。キモすぎる。何かの病気や奇形だろうか? 醜いからヒットラーも死んじゃえ。(既に死んでる? じゃあ、もっかい死ね。)