このレビューはネタバレを含みます
坂本龍一のドキュメントクロニクル
プロデューサー角川歴彦ほか。
製作、監督スティーブン・ノムラ・シブル
ビデオ屋店頭で見て驚いた、坂本龍一のドキュメンタリー。NHKでなんか放送していた同種番組を何だか見た記憶あり。
坂本龍一音楽との出会いは、
確かYMO「テクノポリス」のシングルレコード盤が家にあり聴いた事あった。兄貴の体育祭の応援歌だったらしい。
次にテレビ放送で見た「戦場のメリークリスマス」のちアルファレーベル、サントラ購入。
村上龍との地雷チャリティシングルで初めて買った「ゼロランドマイン」CDで聴いた時、はじめて聴いて涙が出た音楽だった、、、etc
そんな坂本龍一リトルファンのわたし。角川DVD鑑賞した。
坂本龍一のライブから、インタビュー含む環境問題、アルバム製作の貴重なドキュメンタリーだった。
大島渚の「戦メリ」は嬉しかったとのこと。
エピソード的にベルナルドベルトリッチのいきなり電話起用の話。あまりにも唐突でらしいエピソード。
「ラストエンペラー」の現場に向かうビデオ映像が出て、音楽収録現場が出るが必見!
「シェルタリングスカイ」では、楽曲収録当日に「気にいらない」とベルトリッチ。オーケストラを30分待たせ改変したテーマだとのこと。しかもベルトリッチは、
「エンニオモリコーネならやってくれる」(爆)
と殺しの説得文句。言うことすげえなあ。けど巨匠モリコーネ本当やりそう。
教授もその出来に皮肉にも満足している模様。
教授の被災地のライブも必見。ピアノ、チェロの「戦メリ」がすばらしい。
教授のYMO時代から振り返りつつ、アルバム製作や環境問題、テロ、福島震災まで現地に行く教授。
教授いつか環境活動のインタビューだかで「ミュージシャンなんだけどね、、」と言っていたが。その発言の裏には「本当はやらなくてもいいんだけど」と伝えてる気がした。
温暖化対策で木を植えたり、原爆反対デモに参加したり、チャリティコンサートしたりしていた教授。
ガンにかかり闘病中に関わらず、イニャリトゥ監督「レヴァナント」の楽曲を仕上げ、身を削る。
アルバムのためにフィールドワーク的に音を採集し、アルバム製作に取りこむ。
南極の氷の下の水の流れの音をとる。
森の音をとる、福島を歩き、津波被災のピアノを弾く。
また様々な楽器をならしアルバムにとりこむ。シンバルをバイオリンの弾くやつでそぐように音を出す。森の足音をとる。森林の音をとる。雨音をとる。
バケツをかぶる、音を聴く、これがジャケットに使われてた写真だった。バケツを被る教授の姿だった。
まさしくミュージシャンだ。
教授曰くタルコフスキー「惑星ソラリス」から新作イメージがあり、劇中にも度々映画シーンがながれる。
タルコフスキー1本も見てないや。見てみよう!
さて
坂本龍一のドキュメンタリー、教授クロニクル、ナウ
坂本龍一ファンぜひ!
追伸
監督が外国の方だった。日本人じゃ駄目だったのかな。いないのかもね。よく撮らしてくれた作品だった。