どーもキューブ

Ryuichi Sakamoto: CODAのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

坂本龍一のドキュメントクロニクル



プロデューサー角川歴彦ほか。
製作、監督スティーブン・ノムラ・シブル


ビデオ屋店頭で見て驚いた、坂本龍一のドキュメンタリー。NHKでなんか放送していた同種番組を何だか見た記憶あり。

坂本龍一音楽との出会いは、
確かYMO「テクノポリス」のシングルレコード盤が家にあり聴いた事あった。兄貴の体育祭の応援歌だったらしい。

次にテレビ放送で見た「戦場のメリークリスマス」のちアルファレーベル、サントラ購入。

村上龍との地雷チャリティシングルで初めて買った「ゼロランドマイン」CDで聴いた時、はじめて聴いて涙が出た音楽だった、、、etc

そんな坂本龍一リトルファンのわたし。角川DVD鑑賞した。



坂本龍一のライブから、インタビュー含む環境問題、アルバム製作の貴重なドキュメンタリーだった。

大島渚の「戦メリ」は嬉しかったとのこと。

エピソード的にベルナルドベルトリッチのいきなり電話起用の話。あまりにも唐突でらしいエピソード。
「ラストエンペラー」の現場に向かうビデオ映像が出て、音楽収録現場が出るが必見!

「シェルタリングスカイ」では、楽曲収録当日に「気にいらない」とベルトリッチ。オーケストラを30分待たせ改変したテーマだとのこと。しかもベルトリッチは、

「エンニオモリコーネならやってくれる」(爆)

と殺しの説得文句。言うことすげえなあ。けど巨匠モリコーネ本当やりそう。
教授もその出来に皮肉にも満足している模様。

教授の被災地のライブも必見。ピアノ、チェロの「戦メリ」がすばらしい。

教授のYMO時代から振り返りつつ、アルバム製作や環境問題、テロ、福島震災まで現地に行く教授。

教授いつか環境活動のインタビューだかで「ミュージシャンなんだけどね、、」と言っていたが。その発言の裏には「本当はやらなくてもいいんだけど」と伝えてる気がした。

温暖化対策で木を植えたり、原爆反対デモに参加したり、チャリティコンサートしたりしていた教授。

ガンにかかり闘病中に関わらず、イニャリトゥ監督「レヴァナント」の楽曲を仕上げ、身を削る。

アルバムのためにフィールドワーク的に音を採集し、アルバム製作に取りこむ。
南極の氷の下の水の流れの音をとる。

森の音をとる、福島を歩き、津波被災のピアノを弾く。

また様々な楽器をならしアルバムにとりこむ。シンバルをバイオリンの弾くやつでそぐように音を出す。森の足音をとる。森林の音をとる。雨音をとる。

バケツをかぶる、音を聴く、これがジャケットに使われてた写真だった。バケツを被る教授の姿だった。

まさしくミュージシャンだ。

教授曰くタルコフスキー「惑星ソラリス」から新作イメージがあり、劇中にも度々映画シーンがながれる。

タルコフスキー1本も見てないや。見てみよう!



さて
坂本龍一のドキュメンタリー、教授クロニクル、ナウ

坂本龍一ファンぜひ!

追伸
監督が外国の方だった。日本人じゃ駄目だったのかな。いないのかもね。よく撮らしてくれた作品だった。
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