MTV的な映像世界はストーリーそっちのけでも見れてしまうカッコ良さ! オシャレ感で押し切る、ある種の凄みが感じられる作品。
Bowie の Cat People にはじまり、80年代ヒットソングが絶え間なく流れて、そのまんまMVになるくらい凝った映像表現が、いちいちスタイリッシュ!
青灰色がかったエフェクトとか、徹底的に曇天とか…笑 もー、クセがスゴい〜
長回し多用の格闘シーン、シャーリーズ・セロンのタフで媚びない美しさはカッコ良すぎだし、ファッションの着こなしからアイテムのチョイスまで、これまたいちいちオシャレだし…。
なにあのBOY LONDONのTシャツの着方! シャーリーズ・セロンのファッションだけでもぜんぜん見れちゃうよコレ…笑
ってな具合に、映像と音楽がこの作品の魅力を随分と引き上げてる反面、ストーリーはスピード感と緊張感にやや欠けるのがもったいない!
※以下ネタバレ部分あるので注意※
いくら新米スパイだからって、命狙われてるかもって時にヘッドフォンで音楽聴いてちゃダメだろー…とか。
背後取ったのに、なんで拳銃で仕留めないんだよ…。絞殺にこだわる理由あんのかよー…とか。
決して硬派でシリアスハードなスパイ映画でも無いんだよなぁ…。
ごちゃごちゃした話だけど、ラスト近く、事情聴取の机に映る、逆さ富士ならぬ逆さロレーンの暗示とか、わりとわかりやすい演出も賛否が分かれそうだわ。
観終わった後、不思議なくらいなんにも残らなかったんだよなぁ…笑
でもね、シャーリーズ・セロンをただひたすら眺めるMVとしてはサイコーの出来なことは確かだから!!!