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あしたは最高のはじまりのMISSATTOのレビュー・感想・評価

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
3.8
つまらない親子ものだと、育児部分の感動エピソードをいくつもいくつもだらだらと重ねて行くところが、この映画ではアッ!?!?という間だったことには驚いたけど気持ちよかった(笑)
しかし、映画を見ていくと本題はそこではないと気づく。そこを丁寧にわざわざ描かなくて良いのだと気づく。
子供から大人まで、それぞれ色んな事情と背景がある中で、それぞれの感情を丁寧に拾って、だけどセリフで説明しすぎず、映像とそれぞれのちょっとした言動で見せてくれたから、十分に彼らが8年間でどれほど深く繋がった関係を築いてきたのか分かる。

登場人物に完璧な善人もいないし、悪人もいない。8歳のグロリアも嘘をつく。それが邪気があるのかないのか分からないけど、年齢相応の反応だと知ってるからすごくリアルだった。
映画内では描かれない行間も、そして映画後も想像させる良い映画でした。

グロリア役のグロリアも本当魅力的な女の子で、笑顔が素敵だからこそ、その表情が変わった時にどきりとさせられた。
しかし、やっぱり何と言ってもオマール・シーが良い!!
演技もだけど、立ってるだけでも背中だけでも、とにかく360度どこから見ても魅惑的。
彼の出演作はこれからも見続けたい。
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