2021年劇場鑑賞5作目。
吹替で。
やってきました。ジェットブレイク。
コレの前はスピンオフのスーパーコンボでした。
その時のレビューでこんなことを書いていた。
(デッカードが)おれみたいなハン殺し許せない勢に対しての免罪符で、次回作以降で実はハンは生きてました、なんて展開を入れてきやがったらおれはワイスピのファンを辞めるかもしれない。
それくらいの気持ちだ。
だいぶ拗らせておりました笑
それもこれもハン問題がいけない!
一応書くと、今作にて復活するハンはシリーズ3作目の劇中で事故を起こし死亡した。
なぜかその続編である4,5,6にもハンが出ているが、これは時系列的に3より前だったためだ。
そして7で敵であるデッカードによって事故に見せかけた犯行で殺されていたことがわかった。
ファミリーはこれに怒りデッカードと戦った…
ハズだった!笑
8でなんとファミリーはさらなる強敵と戦うためにデッカードとなし崩し的に共闘するようになり、しかもドムの子供を救う任務まで任され、最後にはドムと握手までしていた!
なんということ!
おまえはハンは殺したのに!
ドム!なんで許せるんだ⁉︎
怒り心頭である笑
恨みつらみはアイスブレイクのレビューに書いているから割愛するが、とにかく俺はこのアイスブレイクが許せなかった。
アイスブレイク公開時にデッカードはファミリーの絶対敵であるべきだったとか、少し後にコレでワイスピとは袂を分かった、とかツイートしてるくらいには許せなかった笑
さらに今作でハンが復活します!という予告を見た時は、これじゃあ相対的にデッカードを善玉にさせるつもりか!?それならハンは死んだままの方が良かった!とか、かなり尖ったことを言っております笑
結局は後付けなんですよ。それは分かってる。以前、レティという死ぬ死ぬ詐欺をやらかした前科があるし笑
いやでも、ハンが生きてたらもうなんでもありなんじゃない⁉︎どうすんの⁉︎ジゼルも生きてるの?ワンダーウーマンとして転生すんの⁉︎笑
ハンが最初から生きていたら良かったと思いつつ、生きていたらそれはそれで死んでいた方が良かったという、矛盾した思考になり、俺の頭の方がジェットブレイクだよ!というわけのわからない気持ちになってしまった笑
しかし続編は作られた。
作られた以上観にいかねばなるまい。
監督は3から6までの監督もしていたジャスティン・リン。
ハンも3から6に出ていたわけで、まさにハンというキャラクターの創造主なわけだ。
そのジャスティン・リン自身もアイスブレイクでのデッカードの顛末をみて納得出来なかったそう。
納得出来ないのであれば自らが納得できるような続編を作ればいいと言う考えのもと今作を作ったに違いない。
結局ハン問題は解決されたのか⁉︎
観た結果は、まあ後付けだけど、生きてたってことだしそれでいいんじゃないでしょーか?という半ば勢いで説得されたかのよう。
○○のおかげで生きてました、とかそういう詳しい方法は華麗にスルーし、上手いことやりました!ということでしかなかった。
論理的な筋があるわけではないが、いかにも映画っぽい演出で死んだと見せかけたわけだ。
まあ、いいでしょう。生きてたんだし。良かったじゃないですか⁉︎(ヤケクソ)笑
それならなぜファミリーに生きていたことを伏せていたのか?という問いに対しては、一応生きていたギミックよりそれらしい理由が用意されていた。
そしてそれが今作の本筋に関わるようになっている。
それじゃあいいじゃん!ハン問題は解決されたしファミリーと合流出来たし、今作のストーリーにもハンが必要だったということであれば、あとはこわいものないでしよう?
そうは納得出来なかった笑
なぜならハン問題は半分しか解決していないということ。
ハンは生きていたがデッカードが本気でハンを殺しにかかったのは事実なわけなので、どちらにしてもファミリーがデッカードを許すことは出来ない。したがって今後もデッカードは敵でいなければならないのだが、それについては今作のオマケ映像にて示唆している。つまりは次回作で片付けます!という丸投げだ。
なるほど、次回作でハンがデッカードを一度は殴って、でもお前がこれから必要だから許す、ということなのだろうか?
本人が許せばいいということか?
けっ!何が後付けだ!笑
これではアイスブレイクでの展開にやきもきした俺の気持ちが報われない。
ハンが生きていて喜びたいのに素直に喜べていないのが実情。
やはりこの後付けはしなくて良かったのでは?
そもそも最初からデッカードが味方になるという展開にならなければよかったのでは?と思い続けるであろう…
ハン問題はキリがないのでそろそろ他について書きたい。
アクションは本当に良かった。
戦車、飛行機、潜水艦と陸海空を車で戦うことをやり遂げたこのシリーズ、今度は一体何を見てくれるかというと、ありえない磁石を使った引力と斥力の応酬と、車で宇宙に行くという主に2つのアクションだった。
馬鹿馬鹿しさは今作がトップであろう。
説明しづらいけど磁石という誰でもわかるイメージを車や装甲車のようなデカブツでやるとこうなります!というのを地でやっている。アホかと笑
車で宇宙飛行に至っては計算してるから大丈夫!で全てクリアさせる。
そう、新卒の新入社員が仕事を覚えるために用意する小さなメモ帳ほどの計算ができれば車だって宇宙に行けるのだ。夢があるでしょ?笑 ねぇよ!笑
アクション“は”良かった。
ハン問題でやきもきした以上に、今作はストーリーが前作とは別ベクトルで重い。
ドムに弟がいた、というストーリー。
なぜファミリーを大切にするドムに今まで血の繋がった弟はいなかったことになっていたのか?
そこにはドムと弟とそして父を含めたトレッド家内のわだかまりがあったというものだった。
暗いよー!!そんな暗いのワイスピシリーズに求めてない!
何度も書くけどワイスピシリーズの良さはローカルヤンキーがローカル仕込みのファミリー精神と軽いノリで世界を危機から救う!というところである。
軽いノリが大事なのである。
今作はその軽いノリが皆無である。
ドムは今まで以上に苦虫を噛み潰したような顔をし続ける。
結局は今作の戦いの規模は兄弟喧嘩という身内騒動でしかない。
そんな兄弟の確執を引っ張ってこられても…というところ。
弟を演じたジョン・シナの演技は良かったけどさ…
今作でこんな話に踏み込んだんだから、恐らくラスト2作もこんなトーンになるんだろう。ということはもう自分が求めるワイスピはもはや観られないと言って良いだろう。
お前が望んだワイスピの良さから外れてるからこんな評価で、普通に観たら面白いし!という指摘はごもっともである。
そんなことはこれだけハン問題ハン問題と書いているので既に言われていでもおかしくない。
結局自分の思った話ではなくなっていった、に尽きる。
そんなのは分かってるんだよぉ…
俺も何も考えずに楽しみたいんだよぉ…
納得出来ねえんだよ…
良かったのはドムと弟の確執を1のオマージュで解消させるところ。
ここで1のリフレインがあるとは思わなかった。
そしてラスト!
ちゃんと監督はブライアンがあの映画内に存在していること示してくれた。
これは良かった。
今作の戦いに参加しない理由をアイスブレイクみたいな、その件は話すな!で終わらせない納得できる理由で説明してた。
偉いと思う。
ラスト2作は前後編になるらしい。
今作と前作に出てきたラスボス、シャーリーズ・セロン姉貴との最終決戦が描かれるのだろう。
個人的な予想を広げると、きっとデッカードもホブスも再集結、2での大量の車を使った囮作戦をもう一度やってくれる。
そしてファミリーの最後の最後のピンチでドムの弟がブライアンを連れて現る。
もちろん体はポール・ウォーカーの弟たちで顔はCGで再現。
美味しいところをかっさらう。
姉貴はこんなハズでは⁉︎という今まで余裕ぶっこいていた顔とは正反対のマヌケ顔を見せて爆発。
最後はドムの建て直した家でBBQ。
祈りを捧げるのはドムの弟、という感じかな。
楽しめたらいいなぁー