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移動都市/モータル・エンジンのcinematrekのレビュー・感想・評価

3.5
予告編とあらすじ程度しか知らない状態で見に行きました。

街が移動して、小さい街を捕食するって奇想天外なおバカ映画?!と思って何も考えずに楽しめれば良いかなーと思いファーストディでお安く見るつもりで。


ところが、なぜに街が移動するのかとか(ややこじつけだが)、キャラクターの設定、立ち位置が明確で、行動する動機が分かりやすく、見ていて世界観に入りやすかった。
オリジナルが小説であるということはパンフを読んで知りました。
だから各設定がしっかりしているか、と納得。

スチームパンクのデザインも面白いし、極端にハイテク化もされておらず(極一部の戦闘艇くらい?)、アナログ感覚あるレトロフューチャーな世界観も馴染みやすい。

ストーリの後半は見慣れた感ある展開ではあるものの全体によく出来ている。

オリジナルブレードランナーや砂の惑星、トータル・リコール、Netflixのザ・バンドレットあたりの映画が好きな人であれば好みだと思います。

途中から登場するアジア女性のアナファンがなかなか良かった。

これが映画ではなく、Netflixのドラマだったら、もっと世界観や各キャラクターの人生を描けて良かったのに、と短い時間の映画であることが逆に勿体ないと、思ったくらい!

この映画は、四部作小説の第一作の元にしているので続編も期待したい!

興味ある人は、ぜひ劇場で!
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