このレビューはネタバレを含みます
先週355鑑賞。
おバカ映画チャーリーズエンジェルになっていなければいいな、思いながら鑑賞。
そんな心配は冒頭の麻薬王を特殊部隊が襲撃するシーンで払拭。
こんなシーンが撮れるなら大丈夫だろうと。
問題はストーリーだ。
デジタルデバイス装置の能力については、まぁフィクションとして目をつぶろうw
監督は、脚本はサイモン・キンバーグ。
X-Men ダークフェニックスでやらかしてしまった監督兼脚本家だ。
しかし全てがダメな訳ではなく、X-Men最高傑作フューチャー&パストでは脚本を書いている。
なので、波のある脚本家と認識している。
監督してはまだ数本しか撮っていないので何とも言えず。
今作においては、やや散漫になりかけている気がしている。
女優陣は非常に良い演技、アクションをしていると思うが、脚本の爪が甘く感じる。
もう少しハードな、クールな方が良かったのでは無いか。
緩さを感じるのはちょっとオーシャンズ8ぽさを感じるからか。
あちらはコミカルかつオサレな映画になれば良いわけだが、こちらはもっと徹底してクールに作るべき。
ウィンターソルジャーこと、セバスチャン・スタンの扱いもそう。
都合よくメイズに接近したり、消えたり、現れたりらなんじゃこりゃ。頭がキレキレな訳でもなく、設定としては明らかにやられフラグ立ちまくり。
しかし、そうならないのがモヤモヤ。
主役のメイズには、X-Men ダークフェニックスで、異星人が乗り移ったヴーク役だったジェシカ・チャステイン。
掴みどころがなく、結局正体が不明なままの異星人だった。
今作はアクション全開。ダークフェニックスよりはるかに動く役で、こんな風にやるんだー、と思った。
過去作ゼロ・ダーク・サーティではCIA分析官でやや動きの少ない役だった。
完全リニューアルして、まるで第二のシャーリーズ・セロンよ!ばりのアクションへの挑戦に見えた。
メイズと負けず劣らず男勝りのマリー役はダイアンクルーガー。
過去出演作、女は二度決断する、は見てはいたがそんなに印象に残ってないのだが確かよく出来た映画だと記憶。
ドイツの諜報機関のエージェントでメイズとキャラが被るのだけど、雰囲気が違ったのが幸い。
ペネロペ・クルスは思いのほか、大人しく怖がりのドクター役。もっとお色気ムンムンな役かと思ってたw
ルピタ・ニョンゴ、スパイ映画には必ず出てくるITリテラシーの高いいわゆるホワイトハッカー的な役回り。
なんでも出来ちゃう魔法のパソコン、スマフォを必ず持ってるw
さて忖度しまくりだと思うのが中国エージェントのリン。演じるはファン・ピンピン。
後半登場し、銃撃戦でも無傷。
汚れも傷もないままだった気がする。
中国公開を考えてなのか、なんでここまで忖度するのか?と思った。
この映画、発起人が主役のX-Menに出演したジェシカチャステイン。
監督、脚本もX-Menの脚本、監督。
ファンピンピンもX-Menに出演。
ルピタ・ニョンゴは、ブラックパンサーに。
セバスチャンスタンはアベンジャーズ、キャプテンアメリカに。
かなりのメンバーがMARVELに関わっている。
(X-MenもMARVELに組み込まれるので)
そんな風に見るのも趣がある映画でした。