ねこ

移動都市/モータル・エンジンのねこのレビュー・感想・評価

3.0
2001年に出版された冒険SF小説イギリス人作家フィリップ・リーヴによる「移動都市」四部作のうちの第一作を映画化したものだそうです。


最終戦争(2118年)で量子エネルギー兵器により地殻が砕け、文明が滅亡、生き残った者は「放浪民」となり、エンジンと車輪で移動するようになりました。
千年以上経った世界では、7つの階級社会を持つ巨大な移動都市ロンドンが、他のあらゆる移動都市を飲み込み、
食料や資源を奪っていました。

そんなある日、飲み込まれた小型都市から、母の復習を果たすため1人の少女ヘスター・ショウ(ヘラ・ヒルマー)
がロンドンの考古学者サディアス・ヴァレンライン(ヒューゴ・ウィーヴィング)を狙ってやってきます。

ロンドンで育った歴史家見習いの青年トム・ナッツワーシー(ロバート・シーアン)は、ヘスターに出会ったことで徐々に真実を知り、行動を共にするようになります。

「放浪民」を選ばず、地に根付いた生活と平和を願う「反移動都市同盟」として、活動する人々は最大級の静止都市「シャングオ」を巨大な防壁で囲い、数世紀に渡ってロンドンからの進撃を防いでいます。

ヘスターとトムは、その「反移動都市同盟」のリーダーであるアナ・フェン(ジヘ)と出会い、その仲間たちと共に戦います。


この作品の中にも、人間を殺す為に作られた(記憶や感情、痛みを持たないとされる)人造人間が出てくるのですが、これがまた人間より人間らしいところがあって…

近未来の話しはやっぱり暗い。人間が地球をダメにしちゃってそれでもまだ戦うことをやめられないって構図。そこにもう戦わずに平和に過ごそうよ。って人たちがいるのが唯一の希望かなあ。
都市が移動するって発想自体がおもしろかったです。
ねこ

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