ねこ

We Margiela マルジェラと私たちのねこのレビュー・感想・評価

3.0
マルタン・マルジェラのドキュメンタリーです。

「タビブーツ」知ってるな。
恵比寿のショップ行ったなあ。
ってくらいの知識で、予告でも面白そうかなと思って、観ちゃいました🎬

両隣の人はどちらも何度か寝ていました😅
かなりグラグラしてた。

私は睡魔と戦いましたよ!

マルジェラを知らない人でもなんとなく分かるように仕上がっていたかと。

あと、ブランドイメージを損なわないような配慮を感じました。
数秒白い画面、だったり音楽はナシだったり。

監督としては、面白くしようとは思っていなくて、余分なコト(効果音とか視覚効果とか)は排除して、インタビューから、なるべくありのままを受け取ってもらおうとした結果そうなったのかな。

共同創始者ジェニー、初期のデザインに関わっていたディアナ、メイクアップアーティストのインゲ、自身のブランドを持つルッツ・ヒューズや当時のクリエイティブスタッフの話から、見えなかったマルジェラの顔が少しずつ明らかになっていきます。(もちろん視覚的には出てこないんですけどね。)…が、やはりなんとなくしか分からないんですよ。謎めいている。

ラストの方で、ニットデザイナーの男性ルッツがマルジェラとランチした時に話しをしたそうで、実は彼はね…と放った一言が衝撃でした。
ここで一気に目が覚めた!

マルジェラがいた頃は今よりずっとずっと前衛的で、人のために作ってないかな。自分の表現のためのもので、着るための服というよりアート作品ですよね。

展示会で服にバクテリアを繁殖させてるシーンはゾーッとしちゃうものがありました。


この監督がどうしてこの作品を撮ろうと思ったのか知りたくてパンフを買ってみたんです。

突然失踪した人について企画を練っていたところマルジェラの存在を知ったそうです。マルジェラは失踪した訳ではないですけどね。

私は正直このパンフの内容の方が面白かったです。いや、映画観た後で併せて読んだからかもしれませんが。

監督の思いや、日本人のファッションディレクター、写真家、スタイリストのマルジェラに対する熱い思いも伝わってきて📖良かったです。
ねこ

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