ぐっさん

ファースト・マンのぐっさんのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
4.2
2019/2/15ユナイテッドシネマ札幌IMAXシアターにて鑑賞。

 現在の宇宙ロケット開発の技術があるのは、この人たちの努力があったからこそ今ここまで技術が進んだんだぞっと、何十年・何百年も語り継げられるほどリアリティも凄すぎた熟せば熟すほどすばらしい作品でした。

 ニュースや懐かし映像番組などでよく見る、人類がはじめて月面着陸をして、月に一歩踏み込み何十年語り継がれることになるニールのあの名言が出るあの場所まで到着するまでに、どれだけの犠牲者が出たか、どれだけこの計画が批判されてしまうのかが、当時の時代の映像画質にとても近くにするほどリアルに描かれていて、本当につらく長い旅路だったんだとこの計画の詳細をよくわからない自分でもとても勉強になる作品でした。

 監督が、「セッション」「ララランド」のデイミアン・チャゼル監督だし、主人公ニール・アームストロング役にはライアン・ゴズリングというまさに「ララランド」のコンビが、「ララランド」とは、作風をガラッと変えて、リアリティを追求した実話ドラマを作っちゃったもんだから驚きですよ!!
 企画段階ではこの作品のほうが早かったそうですが、「ララランド」という大ヒットをした大きな軸を作った後のこの作品だから、好き嫌いはあるかもしれないけど、私はチャゼル監督作品の歴史の一つとしてこれはこれでいいし、こういうのも作れるんだぜぃ~ワイルドだろぅ~と胸を張ってもいいと思うし、数年後にまたこの作品を熟せば熟すほど名作と言われるようになった時にじわじわこの作品はいい!と認知されていきそうな作品ではないかと思いました。

 作品のストーリー展開は、完全に主人公ニールを中心に、展開されていき1つ1つの出来事を余計な説明をせずコンパクトにまとめてテンポよく展開していくもんだから、この出来事を知らない人にも、とても観やすくのめり込みやすい作品だと思います。

 ニールの奥さんジャネット・アームストロング役のクレア・ファイの演技も良かったぁ~。この奥さんが支えてくれていたから、子供のことは安心してと言わんばかりの肝っ玉母ちゃんにご注目あれ。(日本でいうこの朝ドラ「まんぷく」の主人公福子みたいな感じ)

 リアルにこだわるためクライマックスはBGMもあまり出さずとにかくすごいけど、全体のリアリティにこだわるため、物語のその場所にいるようなカメラワークと宇宙のシーンは何回も言うけどとにかくリアリティのクセがすごいぃ!!
 数年に1回いろいろな形で1つの歴史の勉強のため観てみる教材作品としてはうってつけだと思いました。
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