ぐっさん

マエストロ:その音楽と愛とのぐっさんのレビュー・感想・評価

4.9
NETFLIXオリジナル映画。2024年アカデミー賞ノミネート作品。

 音楽界の伝説的存在であるレナード・バーンスタインとフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタイン夫妻が共に歩んだ、う余曲折に満ちた生涯を振り返る大胆かつ情熱的な愛の物語。
 監督・脚本、そしてレナード・バーンスタイン役を演じたのは「アリー/スター誕生」のブラッドリー・クーパー。

 もう、ズバリ言って
 めちゃめちゃ面白かった!!
 そして、当時の風景や登場人物などなど再現度クオリティが凄いし、作品に没入感を増し増しにさせる映像表現がハンパねぇし、カッコいい!

 つい最近「ゴジラ/-1.0」のモノクロ版を観て、あ~モノクロ映画も今の技術とコラボするとカッコいいなぁ~と思ってましたが、この作品を観て「さすがエンタメのハリウッドっ!」と言わんばかりに強烈な映像表現でしたねぇ~。
 夫婦の生涯を語る物語だから、カラーからスタートするけど本編9割ぐらいはモノクロ映像、4:3画質(地上アナログ放送を経験している人はご存じのはず)のモノクロからカラーそして、16:9の画質でその時代の雰囲気を味わいながら、共に夫婦の時代歩んでいく映像表現は素晴らしいし、音楽もオシャレ。
 まさに、NHKの大河ドラマや朝ドラを2時間でまとめたような面白いストーリー展開でした。

 登場人物も素晴らしくて、フェリシアはよくついてきたなぁ~というぐらい波乱万丈人生。
 特に前半に出てくるフェリシアのための、舞台のシーンはカッコいいし好きでしたぁ~。2人のこれからこうなるんだろうなぁ~と思える歩む道も表現されていて、好きでしたわぁ。
 レナードが、舞台に立って指揮をするシーンも迫力満載だし、本編を盛り上げてくれるBGMも重厚感があっていい!そして、前半の2人が出会う前に出てくる舞台でのカメラワークにもご注目あれ。
 あ~この時はこの時はこんな気持ちなんだろうなとすぐわかる登場キャストの表現力も良かったし、全体は見せないけどきっとこんな気持ちなんだろうなぁ~と考えさせられるワンシーンもあったり、それわかるぅ~と言えるほどの共感力が持てるし考察ができる、この作品を通してのメッセージ性もあったり、泣けるし、とにかく見どころ満載で、まぁ~よく2時間でまとめられていて、こりゃアカデミー賞ノミネートされるのも納得できるし、もし投票できるなら作品賞候補とブラッドリー・クーパーと、表現がすごいフェリシア役のキャリー・マリガンに1票入れたい!!(これは、何個か賞を取ってもらいたい!!)

 本音は劇場で公開して、多くの人に観てもらいたいけども、いろいろ重いテーマも絡んでくる内容なので配信がちょうどいいけど、でもこれは劇場で公開できないかと思える作品だし、邦題に「その音楽と愛と」と付けた人にアッパレをあげたいほど、グッとくる物語。
 ぜひ、ご覧になって、何かを感じ取ってみてはいかがでしょうか?
ぐっさん

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