しょうちゃん

ブリムストーンのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

ブリムストーン(2016年製作の映画)
4.5
2018年2本目の劇場鑑賞。

西部開拓時代を舞台に贈る衝撃のウエスタン・スリラー。

言葉を発することができない人妻を主人公に、
信仰の名の下に数々の悲劇を味わわされ続けたその凄絶な人生を、
彼女を執拗に追う狂気の牧師とのミステリアスな関係を軸に、
過激な残酷描写を織り交ぜつつ全4章立ての構成で描き出す。

新年2作目の作品も凄かった。
本作のインスパイア元となる作品は「狩人の夜(1955)」です。
4章立ての構成なんですが、
現在から過去、
過去から過去、
過去から現在へと戻ります。
上映時間が2時間28分なんですが、
章が進むにつれて話がつながっていき、
じわじわとくる緊張感で長さを感じなかった。
すっかり女性らしくなったダコタ・ファニング。
本作では口がきけないシーンがほとんどだけど、
彼女の表情で見せる演技が素晴らしい。
牧師の狂気と異常さを演じるガイ・ピアースが、
強烈な存在感をみせる。
残虐描写も見応えあり。
しょうちゃん

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