ヤマト

マッドバウンド 哀しき友情のヤマトのレビュー・感想・評価

4.1
2023年247作品目

主演は最近、鑑賞した《プロミシング・ヤング・ウーマン》にも主演で出演していてかなりパンチのある役を演じてた【キャリー・マリガン】
夫役のヘンリーを【ジェイソン・クラーク】
義弟のジェイミーを【ギャレット・ヘドランド】
ジャンルはドラマ
《マッドバウンド哀しき友情》


あらすじは
舞台はミシシッピ州デルタ。
冒頭でヘンリーとジェイミーが穴を掘るシーンから始まります。
それは父親を埋める為の穴でした。
次の日、兄弟が父親の棺を運ぶ姿を子供たちと一緒に後ろから見守る【キャリー・マリガン】演じるローラのモノローグが始まり、そこに現れた黒人一家にヘンリーが声を掛けているシーンが終わると回想が進んでいきます。

ヘンリーとの結婚、子供が産まれ、ヘンリーが農地を買い、【ジェイソン・バンクス】演じるヘンリーとジェイミーの父親
を引き取る形で一緒に農地で暮らすことになります。
ヘンリーに声を掛けられていた黒人のハップ・ジャクソンを演じた【ロブ・モーガン】は先祖代々の土地で農業を営んでおり、より良い生活を求めて一生懸命働きます。
ハップの長男のロンゼル役には【ジェイソン・ミッチェル】
妻のフローレンス役には【メアリー・J・ブライジ】

時代背景は第二次世界大戦。
ジェイミーとロンゼルは徴兵され、それぞれパイロット、戦車兵として戦争に行きます。

前半はヘンリー一家とハップ一家の農地で関わっていくシーンと、ジェイミーとロンゼルの戦地でのシーン。

後半はジェイミーとロンゼルが戦争を終えて無事に帰ってきてから農地での暮らしが始まりますが、ジェイミーはPTSDに苦しみ、ロンゼルは戦地とは違う黒人差別に葛藤を覚えます。
ジェイミーとロンゼルはなかなか日常生活に馴染めず、ジェイミーは酒浸りの日々を過ごしていたが、あることをきっかけに2人の間に交流が生まれ、2人は友人となります。
しかし、その様子を忌々しいと思っており、根っからの差別主義者であるヘンリーとジェイミーの父親の愚行によって、凄惨な悲劇が引き起こされてしまい。。。


こちらの作品、当時の時代背景が色濃く出ており、黒人差別やPTSDなど考えさせられるポイントがたくさんあります。

また白人のジェイミー、ローラ、ヘンリー。
黒人のハップ、ロンゼル、フローレンスのモノローグも物語の途中で何度か入るのですが、その心の声が印象的な作品でした。

農村部の階級社会の葛藤というメッセージ性のあるドラマ。
時代背景も含めて個人的には好きなジャンルなので、高評価です。
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