ヤマト

声もなくのヤマトのレビュー・感想・評価

声もなく(2020年製作の映画)
3.9
2023年245作品目
韓国映画127作品目。
《ベテラン》、《バーニング》等に出演している【ユ・アイン】主演
ジャンルはサスペンス
《声もなく》

キャッチコピー「ねじれた誘拐の行方はー」「闇の仕事を請け負う口のきけない青年と、両親に身代金を払ってもらえない少年の邂逅。切なさが胸を貫く、珠玉のサスペンス。」


あらすじは
片足を引きずる男チャンボクを演じる【ユ・ジェミョン】と相棒の口のきけない青年テインを演じる【ユ・アイン】は普段は卵の販売をしながら、裏では犯罪組織から命令され死体処理などで生計を立てている。
ある日、犯罪組織のヨンソクからの無茶な命令で、身代金目的で誘拐された 11 歳の少女チョヒを演じる【ムン・スンア】を1日だけ預かることになる。
しかし、その依頼をしたヨンソクは組織に始末されてしまい、テインとチョヒ、そしてテインの妹ムンジュとの暮らしが始まります。
身代金が払われる様子もなく、チャンボクとテインはチョヒに身代金が支払われ、親元に帰れるように何とかしようとするのですが。。。


まず口のきけない青年テインを演じた【ユ・アイン】。
台詞が一切無い中で、表情や行動だけであそこまで作品に引き付けさせるのはホント凄い演技。
片足を引きずる男チャンボクを演じた【ユ・ジェミョン】も犯罪組織の仕事をしているとは思えないくらい、良いおじさん感を出していて和やかだし、誘拐された少女チョヒを演じた【ムン・スンア】もテインの妹のムンジュの良いお姉さんって感じで、何気ない生活が《万引き家族》みたいな雰囲気がありました。

韓国が抱える貧困格差・人身売買といった社会問題も描かれており、ラストシーンも含めてメッセージ性のある作品だったと思います。
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