カツマ

勝手にふるえてろのカツマのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.0
一部の層に間違いなくクリティカルヒットしてくる破壊的なこじらせ映画が爆誕してしまった!辛い、キツい、痛い、の三重苦をマシンガンの銃槍につめてドゥルルルと乱射、一部の層を殺しにかかってくる!
実際この映画に感情移入できる人と出来ない人で圧倒的に評価が変わる作品かと思うが、『もう見てられない・・!』と思ったが最後、あなたはこちら側の人間ですと言われているようなデジャブ的強迫観念に変な声が出そうになる。
人間十人十色と言っても、やっぱり量産型ザクが圧倒的に多くて、シャア専用ザクがたまに混じっているぐらいの世の中。そんな中にズゴックやゲルググがいてもいいじゃん、という映画だと勝手に認識しました。思わずガンダムネタが炸裂するくらいには辛かったですが、終わり方はエモーショナルが爆発してて最高でした。

26歳のOL江藤良香は絶滅した生物に異常なまでの執着を見せるオタク女子。リアルな恋愛経験はないが、10年前から憧れている同級生通称『一(いち)、本名は一宮』に妄想の中で長いこと恋い焦がれていた。
だが、そんな良香に想いを寄せる男性が現れる。彼の名は通称『二(に)、本名は霧島』。会社の同僚の彼は積極的にアタックしてくるも、やっぱり良香の中で一番は『一』の方だった。良香は『一』に会うため人気者の同級生になりすまし、同窓会を開いて接触を試みるも・・。

誠に遺憾ながらこの映画には共感できるポイントがかなり多い。何ともオタク心をくすぐる描写が満載で、『ナゲット割って父ちゃん、マジ神!』はその場でレイジかけたくなるレベルでテンションがあがってしまった(笑)

自分は人と違うのかなという劣等感が心のどこかにあったとしても、そんな個性を魅力的だと思ってくれる人がきっといる。マシンガンのようにドゥルルルって好きなことを語ったり、アンモナイトを飾ってたっていい。そのままで幸せになろうぜ、って言われているような。少しほろ苦い劇薬は終わってみたら優しくて甘い味に変わっていました。







番外編(以下はレビューではなくポエムです)

ガンダムネタ投下への経緯がありまして・・
高校時代の親友が学級委員なのに爆裂なガンダムオタクという凄まじいキャラクターでありました。そう、彼は屋上で『ジークジオン!』と叫び、気持ちよくなるタイプの猛者だったのです。
そんな彼が自分のことをこう形容したのである。

親友『Katsuma君はザクじゃなくてズゴックっぽいよね!』
自分『?????』
という経緯から来ています。
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