いわゆる「こじらせ女子」を主人公とした不思議系ラブ・コメディ。
主人公、江藤よしか、26才、経理部OL、雪国出身、恋愛経験ゼロ、絶滅した古代生物大好きオタク(=松岡茉優)
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中学以来密かに想い続けた「イチ」の君、と
社会人になって初めて告られた同じ会社の営業部の彼氏「二」
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よしかは「二」になびいてよいものか? 人生の大半をかけて思い続けてきた「イチ」君をそんなに簡単にあきらめていいはずがない・・・
よしかがどっちかにくっつくまでの紆余曲折(あの手この手の工作)と、その間でめぐる脳内妄想の数々、街でいつも出会う顔見知りの他人との妄想会話・・・
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よしかの同僚で良い相談相手の女子くるみからアドバイスを受けたという「二」の言葉に、脳天を打たれたほどの激しいショックをうけ、怒涛のクライマックスへ・・・
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オタクでこじらせ女子という主人公の言葉選びが秀逸でなかなか面白かったです。ちょいちょい挟まれるひょうきんな音楽も雰囲気によく合ってました。
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・「あたしごときが求めすぎちゃダメなのに・・・
脳内にイチを召喚して恋愛してんだから、あたしもそこそこ馬鹿ですよ」
・「やっちまったな~って思っちゃったもん。
本能側の人間に成り下がったって」
・「人生で初、告られたわ~。
急、現実って急。あの猥雑なホテル街のリアルなことよ~
一見醜い現実こそ美しいのかもな~」
二(よしかに):「惚れたもの負けですな(笑)」
よしか(二から離れて):「被害者ヅラ、被害者ヅラ、被害者ヅラ!」
・「処女をかわいいと思う男なんか大っ嫌い!」