せの

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のせののレビュー・感想・評価

4.0
ベトナム戦争におけるアメリカ軍の実情や、当時の大統領達の思惑を綴る最高機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容の一部をニューヨークタイムズが報じる。
ワシントンポストもベトナム戦争の実態を報道し、真実を国民に伝えるため、また報道の自由を守るため、圧力をかけてくる政府と闘うことになる。

舞台は新聞社の中、常にワープロと電話の音が鳴り響き、小難しいセリフの会話劇が繰り広げられるばかりなのにどうも引き込まれ、あっという間に2時間過ぎました
いやー面白いです

当時のアメリカ国民の膨れ上がった政府への不信感が爆発し、最後には晴々とした気持ちでエンドロールを迎えられる設計で素晴らしかったです。
メリル・ストリープ演じるキャロルが新聞社を守るため、更には報道そのものを守るため大きな決断をするシーンにはグッときましたよ。当時は女性がトップにいるというだけで新聞の信用度も下がるような時代ですからね、抱えるものは計り知れないほどでしょうが、誰よりも責任感が強かったと思います。

ウォーターゲート事件の続編があるのか!?と思わせるようなラストシーンでしたけど、大統領の陰謀へのリスペクトですかね!こういうのたまりません
それにしてもスピルバーグ作品は見ているだけで王道感が溢れ出てきて、どんな話でも「これでいいんだよなぁ」となってしまうのがすごいというか何というか…
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