さとし

蜘蛛の巣を払う女のさとしのレビュー・感想・評価

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
3.5
これは非常に地味な作品ながら面白い部分もあってまあまあな作品でした。ちょっと暗い感じもしましたが、俳優の演技もまあまあよかったです。それにしてもクレア フォイはいろんな役やっていますね。天才ハッカーに精神科に入院する患者や若き日のエリザベス女王にニール アームストロングの奥さんと様々ですね。どうして彼女がアカデミー賞・主演女優賞にノミネートされなかったのかがよくわかりませんが、今後の活躍が楽しみです。

天才ハッカー・リスベット サランドルはあるコンピュータープログラマーから”ファイヤーフォール”と呼ばれるプログラムを取り戻して欲しいと依頼されます。そのプログラムは核ミサイルのコードに直結してていて悪の組織に渡ってしまうと危険です。そのコードはNSA・アメリカ国家安全保障局に存在するのですが、リスベットはサーバーから盗み出すことに成功するのです。しかし、悪の組織はそれを取り戻そうと荒い手段に打って出たのです。

「ドラゴンタトウーの女」でルーニー マーラが演じた役を引き継いだのは3代目リスベットことクレア フォイ。「ファーストマン」での彼女の遠位も印象的ですが、彼女はただ誰か簿妻を5分演じて終わるというパターンではないですね。彼女の強い女性のこだわりのようなものを感じました。「ミレニアム」という雑誌のジャーナリスト:ミカエルを演じるのはダニエル クレッグに続きスヴィリル グナンソン。正直聞いたことのない俳優さんなのでちょっと驚いています。まあ、悪くはなかったです。その他重要な役でラキース スタンフィールド、シルヴィア フォークスが重要な役を演じています。

監督は「ドント ブリーズ」のフェデ アルバレス。彼はホラー専門nなんですが、今作はどちらかというとサスペンスですね。後半ホラー要素もあるもののまあまあいい作品に仕上げています。あまり怖くないのも特徴かもしれません。脚本は「二ツ星料理人」のステイーヴ ン ナイト。撮影はペドロ ルケ、音楽はロケ パニョス、製作総指揮はデビッド フィンチャーです。

好きなシーンはストックホルムでのバイクと警察のチェイスシーン、駅での一連の出来事、橋の上でのチェイスシーンです。ラストの狙撃のシーンも好きでした。ただし、これって本当にできるのという場面がいくつかありました。例えば、サーバーが停止した後もハッキングを続けていたことや氷の上をバイクが走行する場面そして、追跡してる相手の車のコンピューターにハッキングを掛けてエアバッグを破裂させるのは現実的に天才ハッカーでも無理でしょうね。

いずれにせよ面白い部分のあるいい作品です。突っ込みどころもありますが、見てよかったです。
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