しゅん

リバーズ・エッジのしゅんのレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
2.5
役者の立ち位置に違和感があったり(観音崎が河原でハルナに泣きつくとことか)、カット割りがどうにも不自然だったり、ルミちんの部屋になんでメガデス表紙の雑誌(『BURRN!』か?)があるのか気になったりと色々思うこともあるにはあるが、川崎の工場地帯や川や団地が原作のフィーリングを見事に捉えているし、二階堂ふみの丈短めのセーターにワイドパンツの組み合わせが完璧にハルナだし、私の最も好きなシーンである「目がいっちゃった状態でセーターを編む田島カンナ」が忠実に再現されてるしで、あまりに原作通り作られていて非常に驚いた。インタビューの挿入だけがほぼ唯一原作にないシーンだけど、全体のリズムを巧く形成したんじゃないだろうか。とくに良かったのは世武裕子の音楽。爪弾かれるギターの不穏な響きと急な切断からは強いリアリティがせり出してきました。

映画で再現するにはコミック一巻分の長さがちょうどいいということを発見。
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