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リバーズ・エッジのmuraのレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
4.3
見逃して大後悔したこの映画をまさかの老舗映画館で見られるとは。ツイてる。しかし映画の日に観客はふたり(笑)

リバーズ・エッジ…工場の排水が流れこむ澱んだ川のほとりを聖地とみるのか。

90年代の高校が舞台。ハルナはボーイフレンドの観音崎がイジメる山田を助ける。あるとき山田は、僕の秘密を教えるとハルナを河原に連れていく。そこには骨だけとなった遺体が。そしてそのことは、下級生のこずえも知っていて。3人は関係を深めていく…

(以下、ネタバレあり)
遺体へのフェティシズム。遺体を見ることで生きていることを実感する。そして繰り返される「生きていてよかったと思えるときは?」との問い…

暗い。とにかく暗い。平成のはじめってこんなに暗かったか。不況のあおりか。イジメ、援交、拒食、過食…学校もこんなに暗かったのか。じゃあ平成が終わろうとする今はどうなのか。明るくなったのか…なんてことを見ながら考えてしまった。

でも…死に魅入られた少年少女たちの暗い話なんだけども、最後は生を肯定するかたちで終わる。ここがよかった。

しかし二階堂ふみも根性あるな。で、結構グッドプロポーションなんだと。
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