ベルサイユ製麺

春なれやのベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

春なれや(2016年製作の映画)
-
外山文治監督の短〜中編作品3作が一本のパッケージになってまして、そのうちの一本。

介護施設を抜け出した女性。60年前、恋人と一緒に校庭に植えた桜を、今再び見に行く。偶然出会った青年にお供してもらいながら。
年老いた女性に吉行和子。青年に村上虹郎。

桜が綺麗ですな。この作品が1番尺が短くて、なのでお話もささやか。
虹郎は、良くも悪くも虹郎。助走なしで自然な佇まいを作れるのだけど、こっちとしては直ぐに記憶の中の虹郎と重ねてしまう。吉行和子は、悪い意味で吉行和子。物凄く類型的な役柄に見えました。結果物語全体が“どっかで見たような話”に思えてしまう。この話こそ、無名な役者でやるべきだったのでは?撮影は見応えありました。
あと、全体的なトーンが鉄拳のパラパラ漫画感有りますね。