西村大樹

曽根崎心中の西村大樹のレビュー・感想・評価

曽根崎心中(1978年製作の映画)
5.0
近松物作品として、大変優れたできになっている。
脚本が素晴らしい。心中へと向かうしか亡くなってしまう二人、それを取り巻く人々の動き。それが美しいばかりに描かれている。
美術も低予算のATG作品であるのにもかかわらず、大映の協力により最小限のセットで最大の効果を魅せることに成功している。
演出も見事で、最後の心中シーンの見せ方など、ベテラン増村監督の手腕のすべてが出ている。
大傑作!
西村大樹

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