シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)のシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

3.8
Netflix専用映画。これ観たくてNetflix、入ったがなかなかいいね。U-NEXTより安くて、Amazonプライムのようなダウンロード制限や追加料金が無く、Huluより使い勝手が良い。結構オススメかも。閑話休題。

さて、作品ですが、こういう家族の(揉める)話は大きな出来事があるわけでなくても、安定感があって好きです。
「ヤング・アダルト・ニューヨーク」もかなり良かったノア・バームバック監督。次のウディ・アレンとも称されますが、この作品には「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のような趣もある。彼はウェス・アンダーソンの下で、脚本家を務めたこともあるんですね。

ダスティン・ホフマン演じる偏屈な彫刻家、大成しなかった老境にあってますます意固地になるが、病気で倒れて明日も知れぬ状況になる。その二人の息子とひとりの娘の視点から、家族の再生を描く、というある種の定番的ストーリー。ホフマンのみならず、アダム・サンドラーとベン・スティラーの演技が光ります。車をボコってるシーンは楽しかったけど、女性陣がそれを見て冷ややかなのも、温度差が面白い。
安易に和解しないのもいいんじゃないですか。人間簡単に変われるはずがなく、それでも家族はやっぱり家族なのだから。そういうメッセージがきちんと伝わってきましたよ。良作です。