創

シェイプ・オブ・ウォーターの創のレビュー・感想・評価

4.0
眠るシーン、食べるシーン、性欲を満たすシーン。
人間の三大欲求を満たしてる風の主人公だけど、正直美しくはない。

毎日を簡単なルーチンをこなすように淡々と過ごしていた彼女が、がぜん輝き美しくなるのは不思議な生き物と出会ってから。

不思議な生きものとは果たしてなんなのか。
神なのか、神の化身なのか、UMAなのか、新種の生きものなのか。

正体はなんでも良くて、主人公に愛を教えてくれた事が重要なんだろう。

隣人や同僚との友情とは違うもの。
最初はペットや子どもを可愛がるような母性的な愛だったかもしれない。

不思議な生きものに抱く愛情がそれとは違うと自覚した時、主人公は変わる。

R15だし、デルトロだし、もっとエグいのを想像してたけど、とても美しい映画だった。

合間に挟まる昔の映画と音楽によってさらに、人は三大欲求だけ満たしていても、生きていけないのを思い知る。
楽しいもの、美しいものが無いと心豊かな生活はできない。
心豊かな生活ができないということは死んでいるのと大差ないのかもしれない。

愛は人の四つ目の大きな欲求だね。


指文字ってわりと世界共通なんだなぁ。と思った。
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