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ボヘミアン・ラプソディのyonemakoのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.5
映画館で公開時に観ました。この映画を何度も何度も観に行った人達は精神的にタフなんだなーと思います。フレディの孤独みたいなのが重すぎて、何度も見る気にはならなかったです。

フレディがアフリカの植民地生まれということは知られていたけど、彼の出自に関してはあまり公に語られていなかった。名前も変えていたし。両親がインドの中でもマイナーな「パールシー」(ゾロアスター教徒)で、植民地で税官吏をしていた一家はアフリカ諸国の独立で間一髪で英国に移住、しかしフレディは8歳でボンベイの全寮制寄宿学校に送られる。英国に戻ってきたけど、ロンドンのインペリアル・カレッジで宇宙物理学を学んでいたブライアン・メイなど他のメンバーとはずいぶん毛色が違っていたことは映画でも描かれていた通り。

時代的に不可抗力だったとみることもできるけれど、フレディがドイツでゲイ・コミュニティに加わって放蕩三昧になり、結果的にエイズになったことは、そういった二重三重の孤独が背景にあると思えるのです。
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