ひろ

ボヘミアン・ラプソディのひろのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.4
ロックバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーを題材にした2018製作のアメリカの伝記映画

ロック史の中でも最高のボーカリストの1人であるフレディ・マーキュリー。ロック好きなら必ず通るクイーンという課題。唯一無二の存在でるフレディ。彼の死後、多くのロックが誕生したわけだが、未だフレディ・マーキュリーに代わる存在はいない。そんなフレディの成功と挫折などを描いた激アツの音楽映画だ

作品の構成としてはよくある音楽映画のステレオタイプ。まあ音楽映画は王道のパターンがあるので仕方ない。成功と苦悩、苦悩、苦悩、ラスト21分のLive。この作品はこれが正解。フレディとクイーンがステップアップしていく過程も描いているけど、どちらかというと成功すればするほど孤独になっていくフレディを描いている。この描き方だからこそラストの音楽が響く

脇役の方達もいいんだけど、この作品というか伝記映画は主人公に全てがかかっている。つまりフレディを演じたラミ・マレックの出来にかかっているのだ。彼が最高だった。この映画の成功は彼のおかげと言ってもいい。フレディが生き返ったかのような躍動感。躍動感溢れるフレディとは違った苦しむフレディさえもリアル。歌こそほとんど彼が歌っていなくて、本人や吹替なんだけど、そこまでできたら俳優やってる場合じゃないしね。フレディ・マーキュリーは唯一無二なんだから

最初はブライアン・シンガーが監督だったのに途中で解雇され、デクスター・フレッチャーが監督をしているという波乱があったのによく完成させたと思う。クイーンのメンバーも製作に関わっているし、これはお墨付きの伝記映画と言っていい内容だろう

ウェンブリーという単語はロック好きなら知っていて当たり前。伝説のライヴエイド。その中でも最高のパフォーマンスと言われたクイーン。その圧巻のステージをほぼノーカットで再現しているラストシーンは映画史に残る美しさ。クイーン世代の人は他の人の100倍楽しめるし、ロック好きはもちろん泣ける。全くクイーンを知らない人ですらきっとクイーンを好きになる。そしてクイーンの名曲の数々を聴きたくなること間違いなし
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