くわまんG

ボヘミアン・ラプソディのくわまんGのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.5
僕はマイケル・ジャクソンよりプリンスの方がカッコいいと思ってますし、クイーンよりデヴィッド・ボウイの方がカッコいいと思ってます。これを観終わった今でも、そうです。

この映画には、こういうダルいこと言うやつの背筋を反り返らせ、熱した拳を天に突き上げさせる、問答無用の説得力がありましたね~♪

みどころ:
イきっぱなしのラスト
ラミ・マレック
クイーンを聴く入口に
長い前置きが人を選ぶ
実話ベースじゃなきゃ微妙

あらすじ:
イギリスのポピュラーバンド“クイーン”の誕生、隆盛、終焉。そして伝説へ……。

いわゆる実話ベースと違い、『ボ・ラプ』の構成は音楽番組の特集に近いかもしれません。「つかみ→つなぎ→クライマックス」の三幕ではなく、「バンド紹介→演奏」の二幕と捉えました。で、前半が115分の後半が20分です笑

あらゆる側面でマイノリティだったフレディ・マーキュリーの孤独感と、各楽曲の製作経緯。これら背景描写に115分も使ったからこそ、クライマックスの20分にあの破格の臨場感が生まれたんでしょう。ファンじゃない僕でも、あと一時間は観ていたいと思えるものでした。ただ、家庭鑑賞だとその威力はかなり落ちそうではあります。

このライヴ・エイドの感じで、世紀の迷作『パープルレイン』をジョン・カーペンターにリメイクしてほしい。あと、リュック・ベッソンに『ジギースターダスト』を撮ってほしい。