takumi

死霊館のシスターのtakumiのレビュー・感想・評価

死霊館のシスター(2018年製作の映画)
3.8
1952年、ルーマニアの山奥の修道院で起きた不可解な事件の調査のため、バチカンはバーク神父と見習い修道女のアイリーンを送るが…

『死霊館 エンフィールド事件』に登場した悪魔ヴァラクの出自を描いた死霊館ユニバースの5作品目。今作はルーマニアの不気味な修道院を舞台にしたゴシックホラー調。死霊館2を思わせる影を利用した手法も使いつつ、音中心にあの手この手でひたすらにビビらせてくる96分間です。想像以上にアクティブな物理攻撃をかけてくる悪魔に驚きつつも、手に汗握りっぱなしでした。

ヒロイン(主人公?)のタイッサ・ファーミガがもうめちゃくちゃ可愛い!怖さを中和するに事足りすぎる可愛さ。バーク神父の見せ場が少ないのが残念ですが、このふたりの悪霊退治物語をどんどん作って欲しい限りです。

ヴァラクの登場シーンのキメキメぶりや死霊館シリーズ本筋への繋げ方も上手いし、伏線回収や逆さ十字をサラッと見せてくるなど細かいところまで気の利いた作品でした。

傑作とまでは言えなくとも、死霊館シリーズ作品として安定した楽しさを提供してくれる良質なホラー映画でした。タイッサ・ファーミガの可愛さもプラスしての点数ですが、ホラー好きにはぜひともおすすめしたい作品です。

最後にパンフレットですが、小さめながらもコラムやインタビュー、ユニバースの解説といった多くの情報が詰まった良品でした。
takumi

takumi