「無垢の祈り」に続き、またまた強烈な映画を、同じ映画館で。
タイトルとポスターのエロい雰囲気はどこにいった。でも、この裏切られ方は悪くない。
あるトラウマを抱えて教職を離れていた男が、恩師に頼まれて教師に復職。久しぶりの学校で男は恩師から、生徒に告げずに行う持ち物検査を手伝わされる。生徒の持ち物を検査するうちに、クラス内の恐ろしい人間関係が、また検査する側の教師の堕落ぶりが判明していく。それと同時に、男が抱えるトラウマも見えてきて…っていう話。
ホラーのように始まり、ホラーじゃないんだと思わせ、やっぱりホラーだったんだと。タイトルもそうだし、またストーリーもそうだが、裏切られる続ける感じが面白かった。
で、演出も演技も映像も、荒く仰々しい感じではあるが、この物語にはマッチしているなと。
(以下ネタバレかな?)
生徒の顔が見たい(心の内を知りたい)と始めた持ち物検査だが、結局は何もわからない。何も解決しない。それを象徴するように、生徒たちの顔は最初から最後までまったく映されない。その表現方法がいいなと。
それにしても最後の展開は…みんななぜこれほどまでに狂気に走るのかと、笑うしかない(笑)