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バーフバリ 王の凱旋のyumeayuのレビュー・感想・評価

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)
4.0
バーフバリ、ばんざーい‼︎

前作「伝説誕生」に続き、怒涛の勢いで鑑賞。
今作も濃い、濃すぎるぞ!

前作の衝撃のラストから一転、序盤は何やら楽し気な雰囲気。
なんか前作に増して演技が大げさで、リアクションがいちいちデカイ!
身分を隠しクンタラ王国に紛れ込んだ主人公バーフバリとカッタッパの大根役者ぶりがなんともおかしかった。

しかし、徐々に話はシリアスな展開になっていきます。
クンタラ王国に攻め入る刺客を迎え撃つシーンはめちゃくちゃかっこよかった!
バーフバリとクンタラの王女デーヴァセーナによる弓を使ったコンビネーションはただ敵を倒すだけではなく、とても優雅で美しい。ひとつひとつのアクションが凝っているところも見ていて楽しい。
そして、このシーンの素晴らしいところはアクションだけではありません。短いシーンながらもバーフバリとデーヴァセーナが戦いの中で恋に落ちていく様子をきちんと描いているところ。アクションと感情の揺さぶりがここまで見事に表現されたシーンは、ハリウッド映画でもなかなかお目にかかれないと思います。僕はこのシーンが今作で一番好き。

中盤から後半にかけては、前作以上にド派手で荒唐無稽な展開になっていきます。
前作も含め、多少のツッコミどころは大目に見てきましたが、さすがにヤシの木でポーンと飛んでいくシーンは呆気にとられました。もうなんでもありですね…。

今作も141分と長いですが、明らかに尺が足りていませんでした。
特に話が現代に戻ってからは、かなり急ぎ足な展開でしたね。
制作の時間も足りていなかったのか、資金不足なのかわかりませんが、後半はVFXもちょっと雑に感じました。どう見ても手抜きのようなシーンがいくつかあったように思えます。そこは残念でした。

もう30分ぐらい長い「完全版」とういうのがあるようですが、“もっと見たい!”という意味も込めて、いっそのこと三部作だったらよかったのになぁ。
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