ぬーたん

あの人に逢えるまでのぬーたんのレビュー・感想・評価

あの人に逢えるまで(2014年製作の映画)
3.5
30分足らずの短編で気楽に観れるが奥が深かった。韓国と北朝鮮に分断された離散家族。60年以上が経っても家族と逢えない、その現実と辛い思いを30分に込めた良作。監督は『シュリ』のカン・ジェギュ監督。演出と構成は上手く引き付けられるものの、ラストはやや過剰な感じも。
主人公役の女性が可愛い。忘れっぽさ、空虚な感じも表情によく表れていて、どういう事情か目が離せない展開。夫の為に作る料理が美味しそう。辛いの苦手で韓国料理は食べないけど、これは食べたい。料理を並べたテーブルの映し方も上手いのかな。
出番は少しだけだけど、旦那さんが感じよくイケメン。誠実で優しそう。この人なら何十年も想い続けるだろうなあ、と思っちゃう。
鏡のシーンでおや?と思わせるのも良くあるパターンではあるが上手でなるほど~とすんなり違和感なく2人が結び付く。
彼女にとっても夫にとっても残酷なことだけど、その後に家族になった者もまた傷ついただろう、ということが不憫でならない。
北朝鮮は離散家族を政治の道具にし続けている。日本の拉致問題もある。北朝鮮め…。
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