フランスの巨匠 ジャック・オーディアール監督作品
ゴールドラッシュに沸く19世紀半ばのアメリカを舞台に、黄金を巡って出会う全く立場の異なる4人の男たちの運命を描く
こちらの邦題も当然のようにミスリードしたいのかというくらい酷すぎて呆れますが、中身は非常に良く出来ている作品です
西部劇でありながら全く異なる映画に観えてしまうようなアプローチをするあたりはさすがジャック・オーディアール作品
躊躇のないバイオレンスシーンはもちろん、美しい自然をふんだんに捉えたロードムービーであり、一風変わった兄弟の絆を感じられるヒューマンドラマでもある
ジョン・C・ライリー
ホアキン・フェニックス
ジェイク・ギレンホール
リズ・アーメッド
これほど錚々たる役者陣が揃う映画も中々ないけど、彼らのぶつかり合う演技は言葉がいらないほど圧巻でした
そもそもこんなところで『ナイトクローラー』の名コンビがまた観られるのは感慨深かった
騙し騙され、四人の個性が面白いぐらいにはっきり分かれているのが楽しく、特にホアキン・フェニックスに関しては、やはり何かが憑依してるような演技で人を殺すのに何の躊躇もない男を『ジョーカー』とはまた違った切り口で見事に演じています
インパクトのあるシーンが多い中でも印象的だったのは、お馬さんとの切ないやりとりや金を採掘するシーンの幻想的な雰囲気
決して明るい映画ではないけど、観終わると不思議と温かい気持ちになれる作品だった
〈 Rotten Tomatoes 🍅86% 🍿69% 〉
〈 IMDb 7.0 / Metascore 78 / Letterboxd 3.5 〉
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