109mania

素敵なダイナマイトスキャンダルの109maniaのレビュー・感想・評価

3.0
 エロスとサブカルチャーの真っ只中で、1970年代から80年代を生きる末井氏は、普通のサラリーマンの自分から見ると、時にとても魅力的に、時に虚しい生き様の様に映る。映画自体は少し長く、ダラダラとした感じがしたが、いや待てよ、このダラダラ感も意図されたものなのか、とも思う。
 末井の生きる「今」を中心にして、時々、母親がいた「50年代」に場面を移す構成だが、「50年代」の映像の雰囲気が好きだ。ピアノで奏でられる変拍子の攻撃的なジャズっぽい音楽も、横尾忠則を思わせるポスターや雑誌の挿絵が時代感を出していて、このあたりはとても気に入った。なんせ私自身が「写真時代」世代ど真ん中なもんで。
 
 
 
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