久しぶりに巨大歓楽街のなかの老舗映画館へ。
1984年、エロ雑誌『写真時代』から映画は始まる。ビミョーに中学生の頃が思い出される(笑)
工場勤務、看板製作などの仕事を経てエロ雑誌の編集に携わるようになった末井昭。その破天荒な人生を描く。子供のころ、母親はダイナマイトを抱いて隣家の息子と心中。周囲に集う風変わりな男たちはそれを面白いと、それを売りにしろといい、末井自身も救われたと思う…
「おっちゃん」と呼ばれる男が不鮮明な写真を片手にヌードモデルを紹介する。アラーキーと思われる男が「ゲージツ」と言いながら女を脱がせる…
エロとサブカル。昭和の終わりとともに幕を閉じ、今後もう戻ってこない世界。今のメディアが絶対に忌み嫌うもの。そう考えると、羨望の思いがわいてくる。
ただ、この世界観は面白いんだけど、それが物語となったときに面白いのかと問われると…今ひとつピンと来ないかな。
それでも、登場する役者たちは個性的ですごく面白い。