リッキー

オール・セインツ 幸せのはじまりのリッキーのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

元セールスマンの牧師が、取り壊し予定の教会に家族とやってくるところから物語は始まります。
次の赴任先に行くまでの短い期間だと割り切り、教会閉鎖に向けて事を進めていましたが、ミヤンマーの難民一族を保護したり、年配の信徒達と交流したりするうちに、牧師は「神の声」を聞き、教会再建に踏み出していきます。
難民たちの生活と、教会の維持のために敷地での農業を始めますが、地元の信徒たちの協力も得られず、難民たちも仕事との掛け持ちで疲れ果て、牧師も孤軍奮闘しますがなかなか上手くいきません。
しかし始めは信用していなかった信徒が牧師の頑張っている姿をみて協力し始めました。徐々に協力してくる周辺の人々の心の動きに共感させられます。

いつの時代にも信仰の違いによる国や民族などの紛争が絶えませんが、協力してくれる人々の中には仏教、無宗教の方もおり、信仰の垣根を越える力を感じさせられました。頑張っている人がいれば自然に手を差し伸べたくなる気持ち、人間の本能のようなものを感じさせられました。

そして、これが「実話」であることに感動しました。
リッキー

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