ぐっさん

バンブルビーのぐっさんのレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
4.4
2019/3/22ユナイテッドシネマ札幌IMAX3Dシアターにて鑑賞。

 いろいろあって、現時点では停止中の「トランスフォーマー」シリーズ。停止が決定の時に、ちょうどこの作品は完成まで来ていたので、公開OKが出たトランスフォーマーシリーズ人気キャラ「バンブルビー」がメインのスピンオフ作品。

 トランスフォーマーシリーズはご存じのとおり、オートボットとディセプティコンとの地球を舞台にしたバトルアクションがメインに描かれていますが、この作品は1作目からさかのぼること20年前の1987年が舞台で、故郷の星で戦争がはじまり地球に先に逃げることになったバンブルビーと18歳の孤独な少女チャーリーとの出会いから始まり、なぜ地球外生命体が地球に来たのか?をメインに描かれていますが、バンブルビーと少女チャーリーとの青春友情物語としても描かれており、アクションをメインにしていない作りにしているから今までシリーズを観ている私でも斬新な切り口になっていて、スピンオフだけどもシリーズの中ではかなり好きな作品でした。

 バンブルビーのオトボケぶりが面白くて、ドジなんだけどやさしい、そして少女チャーリーを必ず守る行動もすごい良かった。
 チャーリーもすごい良かったですねぇ。父親をはやく亡くしてしまい、立ち直れず家族とも仲良くなれず居場所もない中、思春期を迎えた少女がバンブルビーとの出会いによって気にしてくれている男の子と仲良くなったり、アメリカの子供ならではの青春があったりしてビーとの出会いによって成長していく少女の演技もよかった。
 とくに、地球に来てよくわかっていないビーにいろいろ教えていくシーンは面白かったぁ。嫌味を言われて仕返しをするためにとあることをするシーンのビーの行動はカワイイし笑っちゃいました。

 シリーズ通してそうですが、主人公の家族はくせものぞろいのキャラですがこの作品でも、今のチャーリーの家族にも注目してもらいたいですねぇ。シリーズ要所要所に笑えるとこを入れるのも醍醐味ですが、今回もいろいろ小ネタがあるのでご安心を。

 そして、舞台が1987年なので、80年代音楽や80年代らしい機械にもご注目していただきたいです。

 シリーズファンにとってはビーのあの由来などがわかってくる楽しみもあり、ビーと出会ったことで成長していく青春友情物語でもあるし、後半はシリーズおなじみのバトルアクションもちゃんと用意してあり、しかも上映時間は約2時間!これはシリーズの中でも短いほうですが内容はおてんこ盛りなので、シリーズが好きな人も満足できるし、初めての人もこの作品を観てからシリーズ1作目から観ていくのもいいかもしれませんぞ。
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