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バンブルビーのmaverickのレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
4.1
劇場で観れなかったのが悔やまれる。予告の時点で驚いていたことだけど、トランスフォーマーの造形と変型の演出が神がかっていて最高すぎる!サイバトロン星での戦闘シーンの回想なんて、アニメをそのままフルCGにしたような再現度。マイケル・ベイ版と比べオリジナルに非常に忠実なこうした部分は、海外でも高い評価に繋がっている。本作の監督は『KUBO/クボ』のトラヴィス・ナイト。ナイキ創業者の息子とは知らなかった。ただの二世のボンボンでなく、才能もしっかり感じさせる人。何よりトランスフォーマー愛が素晴らしい。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のマイケル・ドハティ監督と同様に、作品へのリスペクトが嬉しかった。バンブルビーやブリッツウィングなど、登場するメカのトランスフォームを見て「そうそう!こういうのが見たかったんだよ!」と興奮せずにはいられなかった。シリーズで3人目の主人公になる女の子を『スゥィート17モンスター』、『ピッチ・パーフェクト』シリーズのヘイリー・スタインフェルドが演じる。『トゥルー・グリッド』では少女だったのに、しっかり魅力的な女性へと成長。十分可愛らしいのに、モテなくてどこか浮いてる感を出すのが上手い。バンブルビーとは、バディというよりは親友だと思わせる微笑ましいやり取りを見せてくれた。ただ、ドラマとしてはいろいろと中途半端な作りで、練られた脚本って感じではない。そこは今まで通りの、トランスフォーマーを楽しむ演出に全振りした作りだったかなと。でもファンの評判は上々。自分も大好き。スピンオフでバンブルビーの話だけに、いつものメンバーや、トランスフォーマー自体の登場が少ないという物足りなさはあったが、期待以上の出来で満足だった。このバンブルビーのスピンオフも続編が検討されているようで、これは楽しみだ。出来れば同じ監督で、主人公もヘイリー・スタインフェルドだと嬉しいなぁ。
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